
1910年代のパテック・フィリップ “クロノメトロ・ゴンドーロ”が入荷致しました。

かなり久々、パテック・フィリップの”クロノメトロ・ゴンドーロ”のご紹介です。
今となってはゴンドーロと言えば”パテックの角型時計”という認識が一般的ではありますが、アンティークウォッチの世界においてはゴンドーロと言えば懐中時計なんですね。
当時のブラジルの販売店であるゴンドーロ・ラブリオ社や南米の富裕層向けに製造された、パテック・フィリップの代表作とも言える懐中時計です。なによりも目を引くのがそのケースサイズ。当時の一般的な懐中時計を大きく上回る約55mmのケースは、ただそこに置かれているだけでも思わず目を引かれてしまいます。
コンデションは勿論良好で、ため息が出るほど美しい陶製文字盤にはクラックはありません。ケースにも目立つ傷は見当たらず、久方ぶりの入荷に相応しい状態と言えます。

パテックのスペード針。腕時計の時代ではあまり見かけない、懐中時計ならではの意匠と言えます。立体感は言わずもがな。腕時計の時代の針をも凌ぐクォリティーです。

一見細身に見える長針も、良く良く見れば先端はかなり分厚く造形されています。繊細ながらも大胆な造形、一流の職人の手の業を感じられます。

ケースバックはイニシャルや家紋のエングレービングではなく、ギョーシェ模様が施されています。アンティークの懐中時計においてはイニシャルや家紋の入っていない個体は中々少なく、拘って探している方には嬉しいポイントだと思います。

アーカイブは取得済み。1913年製造の個体です。

勿論ムーブメントも見逃せません。ウルフティース歯車、ムスターシュアンクル、スネイル型のレギュレーター等、懐中時計全盛期の中でも超高級機らしい仕様と仕上げ。

そして何よりも金で造られた2番車~4番車 “ゴールドトレイン”は、ゴンドーロをゴンドーロたらしめている見逃せないディテールの一つと言って過言ではないでしょう。

腕乗りならぬ手の平乗り。他の懐中時計とは一線を画すサイズ感、重量感、存在感。所有欲を満たしてくれること請け合いです。

スタンドに吊るしてデスクに置いておくのも趣深くて良いですよね。普段見慣れた書斎に優雅さが広がりそうです。
クロノメトロ・ゴンドーロ、当ブログでは7年以上振りの登場でした。懐中時計は基本的に当店でも入荷数が非常に少なく、特に指名買いのお客様の多いゴンドーロは入荷してもすぐにお嫁に行ってしまいます。個人的には少し長めにお店に居てくれても良いのですが、このゴンドーロもまたすぐに次のオーナー様のところへ嫁いで行ってしまうでしょう。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は2024年3月29日より下記住所へ移転しました。
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シェルマン 銀座本店
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