30年代のモバードのクロノグラフが入荷致しました。
ブルースチールの針にツーカウンター仕様のクロノグラフは癖のない爽やかなデザイン。
積算計はツーカウンターでは珍しい60分計仕様で、モバードのクロノグラフによく見られる波打った形状のサーペント針がアクセントになっています。
何より面白いのがケースのデザイン。
ケースの内側にはめ殺しの弓管を設けることで、ケースの外側にラグが飛び出ないデザインを実現。
ぱっと見ただけでは気づきにくいですが、この時計にしかない強い個性を感じます。
機械はモバードの代表的なムーブメントである90Mを搭載。構造的なポイントも多々ありますが、一番分かりやすい特徴が操作性。
4時位置ボタンがスタート・ストップ、2時位置ボタンがリセットボタンという通常のクロノグラフとは逆の配置は、モバード流のこだわりを感じます。
この他にもモバードは30年~60年代頃まで、トリプルカレンダーや複雑系モデル等、数多くのムーブメントを自社で生産できるメーカーとして名を馳せていました。
“モバード”というエスペラント語で”たゆまぬ前進”を意味する名を自分たちに敢えて課したことに、当時の彼らのもの造りに対する決意を強く感じます。
3時側の文字盤の傷がちょっと惜しいところですが、全体的な雰囲気は中々良い感じではないでしょうか?
モバードの拘りが込められた90M搭載のクロノグラフ、是非当店にお越しの際はお手に取ってお楽しみ下さい。
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※D6330 ¥1,012,000(税込)
By T.N