1930年のカルティエ EWCムーブ搭載の懐中時計が入荷致しました。
非常に希少なEWC製ムーブメントを搭載したカルティエの懐中時計が入荷致しました。
ローマンインデックスにレイルウェイトラック、ブルースチールのブレゲ針というクラシカルで王道のデザイン。
スモセコすら配した2針のスタイルながら、文字盤の間延び感が一切無いのは流石はカルティエ。
“CARTIER”のロゴの下に輝く”PARIS”表記はカルティエファンとしては堪りません。
昨日はカルティエの腕時計デザインについて投稿しましたが、懐中時計でもカルティエらしい、卓越したデザインセンスを感じさせてくれます。
デザインだけではなく時計のとしての造りも素晴らしく、買付の場で手に取った瞬間に良い時計だと感じました。
美しい造形のハカマから優雅に伸びた針は適度な膨らみとエッジを持った見事な立体感。
クリアランスの詰め方も非常に良好で、どの角度から見ても美しいの一言。
更に文字盤の縁(最近知りましたが”見返し”と言うらしいです)を見て頂くとお解り頂けるかと思いますが、
文字盤と風防の間はほんの僅かな隙間しか無く、針の立て付けには高い技術を要する、一流の職人の成せる業と言えます。
管はカルティエの”C”を意識したのではないかと思われるデザイン。
ケースサイドだけでなく管にまで施されたコインエッジ。ケース全体の情報量の多さも良いですね。
ケースバックにはロゴがエナメルで入れられています。所有者にまつわるロゴだとは思いますが、”P”と”L”と”G”、もしくは”i”の組み合わせでしょうか?
今回の主役とも言えるEWC製の懐中時計ムーブ。18石の8姿勢調整。
ご覧の通り仕上げも流石。クラシカルなムーブメントのレイアウトも相まって、正にファン垂涎の的とも言えるムーブメントです。
サイズは約44mm。厚みも比較的薄型で、手のひらの収まりは非常に良好。重心のバランスも良い感じで、手のひらに吸い込まれるような間隔。
実際に身に着けてご使用されることを検討しているお客様には、こういう懐に収まりやすい薄型のタイプがお勧めです。
カルティエファンのお客様には勿論ですが、初めて懐中時計を検討されている方にもお勧め出来る、良い懐中時計の基本をしっかり押さえたような一本です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
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※商品番号D7503 ¥880,000-(税込)
By T.N