1930年代のパテック・フィリップ Ref.417が入荷致しました。
30年代のパテックのレクタンギュラーウォッチ、Ref.417のご紹介。
これぞアールデコですね。リーフハンドに12・3・9の飛びアラビック。スモールセコンドは文字盤に対してギリギリまで大きくレイアウトされています。私、この大振りなスモセコのレクタンが好きなんですよ。こういうデザインはやはりアールデコ、1930年代に限ります。
文字盤はエイジングによる焼け感は有りますが、ドレスウォッチとしての気品は崩していない程良いヴィンテージ感は好印象。文字盤のクリーニングも年代を考慮すればまずまずと言ったところでしょう。
ムーブメントはパテック・フィリップ製角型手巻Cal.9-90を搭載。Ref.417は9-90搭載機としては比較的小振りなモデルのため、ケースに対してムーブメントが目一杯詰まっている感じがグッときます。
ケースサイズは縦約29mm×横約20mm。縦はラグを含めると約36mm程度。小振りで細身のケースフォルム。角型好きには堪らない佇まい。
ケースの厚みも程良く、華奢過ぎない絶妙なバランスです。
このきっちり手首に収まってくれる感じが実に良いです。サイズ感はパテックのRef.425に近いのですが、Ref.425の全体的にエッジの立ったフォルムに対してRef.417は曲線で構成される個所が多く、その柔らかな雰囲気からむしろRef.417の方がお好みというお客様も少なくないと思います。
アーカイブは取得済み。1937年製造の個体です。
ケースはポリッシュはされておりますが、サイドのホールマークは残っています。こちらも90年近く前の個体であることを考えれば年代相応と言えるコンディションではないでしょうか。
小振りなフォルムが魅力的なパテック・フィリップのレクタンギュラー Ref.417、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野