1930年代のレコードが入荷致しました。
レコードのドクターズウォッチのご紹介。
長短針と秒針を分けてレイアウトされるドクターズウォッチは30年代を代表するデザインの一つ。今回のレコードも多分に漏れずスタンダードなドクターズウォッチのスタイルですが、個人的には12・3・6・9のインデックスがハチマキと同じ下地出しで作られている点に遊び心を感じます。それとも患者の脈拍を図る際の視認性等を考慮した実用重視の仕様だったのでしょうか。ともあれいま見るとオシャレに感じるのです。
全体的なコンディションは良好。オリジナルの文字盤は90年以上の年月を感じさせる相応のエイジング感が有りますが、汚れと言うよりはヴィンテージらしい風合いで非常に魅力的です。
ケースはステンとゴールドのコンビ。ケースサイドのゴールドが程良い差し色になっています。
ムーブメントは角型手巻きCal.120を搭載。中々良いコンディションですね。ブリッジの切り方がちょっとそそります。
ケースサイズは約37mm×約22mm。先日のアルピナ-グリュエンと同サイズですが、ケースに対する文字盤の比率の違いか、本日のレコードの方が横に若干ワイドな印象を受けます。
こういう雰囲気の良い角型は一つは抑えておきたいですね。
コアな人気のドクターズウォッチ。年代と湿気に弱い角型故に、状態の良い個体はかなり減っております。価格も年々上昇傾向である中で、今回のレコードはコンディション、価格共にお手に取って頂きやすい一本ではないかと思います。ドクターズウォッチに関心を持ちつつもこれまでに中々出会いの無かった方、本日のレコードはお勧めですよ。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野