1930年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
1930年代のヴァシュロンのラウンドウォッチのご紹介。先に申し上げますが今回のヴァシュロンはスペシャルです。
正直最初見た時はシンプルなデザイン過ぎて、ロンジンかオールドインターかと思ったほどなのですが、よくよく見るとブランドロゴやインデックスは勿論のこと、スモセコやレイルウェイトラックに至るすべてが同年のパテックと同様のエナメルの象嵌仕上げ。ぱっと見は何が凄いのか解り難いと思いますが、その実おそろしく手間暇を掛けた逸品であることがお解り頂けることと思います。
インデックスはシンプルなフォントに見えますが、よく見ると文字の端々が僅かに跳ねていてかなり繊細な造りであることに気が付きます。
またレイルウェイトラックも一つ一つ目盛りが独立していて、こちらもインデックスと同様に端を跳ねさせることで立体感とデザイン性を高めるのに一役買っています。
4時のインデックスも凄いですね。良い意味でやり過ぎています(笑)
一見はシンプルで控えめなデザインですが、細部にまで拘って造られた当時のヴァシュロンのモノづくりの素晴らしさを感じさせてくれます。
青焼きのバーハンドは一部劣化は見られるものの、90年近く前のものとは思えない美しい輝きを放っています。立体感も申し分なく、短針の先端を見て頂くとお解り頂けるかと思いますが中々の厚みを持っています。
ムーブメントの仕上げも文句無し。針と同様にこちらも90年前の個体とは思えない美しさを保っています。
ケースサイズは約31.5mm。私としては申し分のない腕乗りの良さ。文字盤のバランスも含めてパーフェクトです。
文字盤のデザインはシンプルですが、ラグは腕に沿うようなラインが美しいクロウタイプのファンシーラグ。後年の”ヴァシュロン=ファンシーラグ”のイメージが定着する40年代~50年代のデザインの源流をこの時計から感じます。
デザインだけでなく装着感も素晴しいの一言。腕に吸い付くようなフィット感が最高です。
18Kピンクゴールドの淡いケースの色味に、文字盤も絶妙なピンクダイヤル。この組み合わせが腕元で程良く主張はしながらも肌に良く馴染みます。
細部に至るまで職人の手の業が感じれる今回のヴァシュロン。久々にスタッフ一同買付の場で痺れた一本です。このレベルのヴァシュロンは数年に一度の出会いかと思いますのでお好きな方は是非銀座店にて実物をご覧頂ければと思います。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は3月29日より下記住所へ移転しました。
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シェルマン 銀座本店
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