1940年代のランコが入荷致しました。
素晴らしいデザインのランコのご紹介。ランコ(LANCO)自体はかなり無銘に近いブランドではありますが意外にもその歴史は古く、1872年頃にスイスで創業された”LANGEDORF WATCH Co”が自社ブランドとして扱っていたといわれています。
個人的に先日の買い付けた商品の中では一番グッときた一本です。2トーンの文字盤をベースに、エンボス仕上げのブレゲインデックスとブレゲ針の組み合わせ。外周のミニッツマーカーのデザインも相まって30~40年代頃のアールデコなテイストが漂います。
ケースはロンジンを彷彿とさせるステップベゼルにスクリューバックのトレタケケース。エッジの立ったマッシブな造形がまた堪りません。
ケースバックもロンジンのトレタケケースと同様の三つ爪。自社ムーブメントCal.Langendorf1022のコンディションも悪くなさそうです。
ケースサイズは約28.5mm。かなり小振りなサイズなのでお客様によってはお好みが分かれるところだとは思いますが、私としてはかなり腕にハマります。特に文字盤の凝縮感が最高で、これは30mm未満のサイズだからこそ。
小振りが故に引き立つケースの厚み。この佇まい、単なる小振りな時計ではないのです。
オフホワイト、ベージュに変化した絶妙な文字盤の焼け感。良いですね。これぞヴィンテージって感じがします。
無銘ながらもデザイン性の高さとヴィンテーならではの風合いが魅力のランコのトレタケ、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野