1940年代のオメガが入荷致しました。
本日はヴィンテージのオメガファンであれば必ず一つは抑えておきたい、オメガの30mmキャリバーのクロノメーターのご紹介。
インデックスはエンボス仕上げの全アラビック。針はリーフハンドに鋭く長く伸びた青焼きのセンターセコンドの組み合わせ。一見はシンプルなヴィンテージのオメガですが、ロゴの上に記載された”CHRONOMETER”の文字に、グッとくるオメガファンの方はさぞ多いことでしょう。
文字盤は若干エイジングが見られますが、全体的に薄く均一な色味の為か全体の雰囲気を壊す感じはありません。むしろヴィンテージらしさを感じられる風合いに惹かれます。
普段オメガは針の撮影することは少ないのですが、今日のオメガは中々に良い針だったので思わず撮影。パテックやオーデマ級とまでは流石に言いませんが、非常に美しいリーフハンドだと思います。膨らませてから絞るタイミングまで完璧ですし、ハカマの造形も悪くありません。流石クロノメーター、同年代の他のモデルとはワンランク上の拘りと造形を感じます。
クロノメーター仕様に調整された手巻きムーブのCal.30T2SCRg。思わず声が出るくらい美しいコンディションです。
ケースサイズは約35mm。私にはやや大きめのサイズなので少し身構えましたが、想像以上に良い腕乗りで驚きます。体感ではもうすこし大きく感じるのですが、少し引きで見ると33mm程度に感じるくらいに間延び感の無いバランスの良さ。これはかなり馴染みます。
私がアンティークの部門に配属されて4年半程経ちますが、30mmキャリバー クロノメーターは片手で数える程度しか入荷した記憶がありません。
オンラインショップでも記載させて頂きましたが、30mmキャリバー クロノメーターにおいてエンボス仕上げの全アラビックのインデックスは非常に希少らしく、洋書「OMEGA 30㎜ CHRONOMETER」においてもこれまで2本しか確認されていないと記述されており、今回の個体にもその洋書に記載された個体と同一の個体と思われます。
デザイン・コンディション共に良く、手巻きのヴィンテージオメガを手にするのならば間違いなく最高峰の一本と言える希少なオメガの30mmキャリバー クロノメーター、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野