1940年代のパテック・フィリップ Ref.1593が入荷致しました。
パテックのフレアードケースの定番モデル、Ref.1593のご紹介。
例えばカラトラバの筆頭格をRef.96とするならば、フレアードにおいてはRef.1593がそれに当たるでしょう。上下に曲線を描くようなラインを持つフレアードケースは1940年代~50年代のトレンドを代表するかのようなデザインで、現代の時計で見ることは難しい唯一無二のテイストが魅力です。
今回の個体はアワーグラス風防が後年に交換されている点と、文字盤のクリーニングはやや強めに入ってはおりますが、オリジナルの文字盤の雰囲気は悪くありません。そしてなによりもレアなピンクゴールドケースであること。今回のような価格でRef.1593ピンクゴールドは今まで見たことがありません。雰囲気を気に入って頂けるならば間違いなく買いの一本です。
バックルはパテック・フィリップ純正の18Kピンクゴールドの尾錠が付きます。
ムーブメントはパテック・フィリップ製角型手巻Cal.9-90を搭載。ムーブメント好きならば誰しも憧れるヴィンテージ角型ムーブの銘機の一つ。
80年近く前の個体にも関わらずコンディションが良く、美しい仕上げも健在です。
アーカイブは取得済み。1946年製造の個体です。
ちなみに余談ですが、パテックのマテリアルについて。アーカイブでは18KRG(ローズゴールド)と書かれる訳ですが、弊社ではずっと18KPG(ピンクゴールド)と呼び続けています。昔の時計雑誌などを見て頂くと分かるのですが昔は皆がピンクゴールドと呼んでおりまして、社内も昔ながらのお客様もピンクゴールドと呼んだ方が通りが良いわけです。とは言え創業から50年以上経って、最近はローズゴールドと呼ぶお客様もかなり増えてきた気がするので、ブログでもピンクゴールドと書くべきか、ローズゴールドと書くべきか、ちょっと迷っています。とりあえずしばらくは昔ながらの呼び方で書かせて頂きますが特に他意はありませんのであしからず(笑)
ケースサイズは縦約32mm×横約21.5mm。
正直昔は私にはRef.1593はやや大き過ぎると感じていたものですが、今回久々に腕に乗せてみると意外とぴったり腕に乗っている気がします。むしろ一回り小ぶりのRef.2468よりも私に合っているような。ブログを始めたばかりの頃と比べて、私自身の時計の見方が変わったことを実感しています。
単なるレクタンギュラーウォッチという枠にはまらないフレアードケース特有のケースライン。その美しい曲線はエレガントの一言。
クリーニングの入った文字盤はシルバーのテイストがかなり強い色味ですが、ヴィンテージのピンクゴールド特有の淡い色味と不思議とマッチしています。特に屋外で見ると私は良い雰囲気に感じましたが如何でしょうか。
ヴィンテージパテックデビューを検討されているお客様にも、ヴィンテージの角型ムーブ愛好家のお客様にもお勧めの今回のパテック Ref.1593 18KPG。かなり手に取り安い価格でご案内させて頂きますのでどうぞこの機会をお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野