1940年代のパテック・フィリップ Ref.96が入荷致しました。
Ref.96が入荷致しました。意外にもピンクゴールドの96は当ブログでは初めてのご紹介となります。
ドルフィン針に砲弾型インデックス、秒針はスモールセコンドと王道のカラトラバデザイン。18Kピンクゴールドケースとピンク文字盤の組み合わせ。
今回の個体は中々のコンディションで、特にケースはかなりシャキッとしています。ベゼルやラグのエッジがピシッと立っていて気持ちが良いです。文字盤は外周58分付近に若干の剥がれが見受けられますが、ロゴのエナメルの立体感はしっかりと残っています。総じて良いコンディションの個体といえるのではないでしょうか。
パテック製12型手巻ムーブメント、Cal.12-120を搭載。80年近く前の個体ですが御覧の通り文句無しのコンディション。この美しい仕上げ、惚れ惚れします。
アーカイブは取得済み。1947年製造の個体です。
ピンクゴールドにピンク文字盤のヴィンテージパテックは、一般的なイエローゴールドにシルバー文字盤の組み合わせの物と比べるとややコーディネートに悩むという人もいらっしゃるかと思います。しかしこの組み合わせは実はかなり表情が豊かでして、是非一度お試し頂きたいと思っています。
例えばこの写真のように若干暗い場所ではケースに対して文字盤の赤みが強くなるのですが、
屋外のやや明るい場所に移動するとケースに近い色味に見え、ワントーンに近い雰囲気に。
更に明るい場所では文字盤はアイボリーに近い色味に見えます。
今回の写真だとこの色味が一番好きかな。実は数日前から撮影していたのですが、来ていたネイビーのスーツの色が気に入らずブラウンのジャケットに着替えて後日再撮影した次第。ネイビーやグレー系のスーツよりも、自分の手持ちだとブラウンかグリーンのジャケットの方が合わせやすそうです。
少し前まではダーク系のスーツしか許されない職場も多かった為このピンクゴールドにピンク文字盤の組み合わせ、敬遠されていた方も多いと思います(私も新卒の頃はネイビーかダークグレーのスーツほぼ2択の職場でした)。しかし昨今ではオフィスカジュアルが当たり前になり、服装の自由度もかなり変わってきておりますので、時計のコーディネートも考え直して行く頃なのかなと最近思っています。
というわけで以前は私も敬遠していたピンクゴールド・ピンク文字盤のパテック、最近では私自身も一本は欲しいと思っている組み合わせの一つ。元々茶系のコーディネートが好きなので特にバッチリという訳です。更に時計に合わせて何か新しいテイストの服を買い足すのも楽しそうですね。これまで以上に自由に、時計を楽しんでいきましょう。
忘れてましたがケースサイズは約30.5mmです。腕乗りの良さは最早語るまでもありませんね。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野