1950年代のオーデマ・ピゲが入荷致しました。
2024年最初の投稿はオーデマです。スイスの名門ジュエラーギュブランとのダブルネーム。
細身のバーハンド・バーインデックスに秒針はスモールセコンドのスタイル。この間延び感の一切無いレイアウトの見事さ、これこそオーデマと新年早々唸らされます。
文字盤はエイジングにより均一に焼けていて、温かみのある色合いとヴィンテージらしい風合いがより一層この時計の魅力を引き立てているように感じます。
リューズのみ後年に交換されている点が惜しい所ではありますが、時計としての美しさバランスを損なうものではありません。
今年も撮ります、針。この時計は長針もさることながら、短針は更に先端が鋭くて良い感じです。
インナーキャップ付きのケース内部には、ジャガー・ルクルト製の薄型手巻ムーブCal.2001を搭載。仕上げ、コンディション共に文句無し。巻き味も最高です。
ケースサイズは約31mm。実に私好みの良いサイズ。これは気持ち良いくらい腕に乗ってくれます。
鋭い方はムーブメントの写真の時点でお気づきかもしれませんが、実は今回の個体はレアなスクリューバックケース仕様。私が入社して以降の約6年間で恐らく2、3本目の入荷だと思います。
このスクリューバックでありながら厚みを感じさせないケースラインはお見事の一言。知らなければ誰もがスナップバックだと思う事でしょう。
ベゼルのテーパーの掛具合も絶妙。エレガントさを感じさせるだけでなく、これもケースを薄く見せるのに一役買っています。光を受けた時の佇まいも非常に美しい絶妙なデザインです。
毎年最初の投稿はなるべく自分の好きなドレスウォッチでスタートすることにしているですが、今回も文句無しの一本でスタートを切れました。今年も「腕乗り」や「針の造形」だとか、お馴染みの感じでやっていきますのでどうぞ皆様お付き合い頂ければ幸いです。
それでは2024年もichigo-ichieブログを宜しくお願い致します。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野