1950年代のカルティエが入荷致しました。
今日のカルティエはかなりのレアものですよ。
例えば誰かがこの時計を街中で腕に着けていたとして、一目見てカルティエと気付ける方がどれだけいらっしゃるでしょうか。我々も初めて見た時は度肝を抜かれました。実は仕入れの場で何か月か前から拝見させて頂いていたのですが、何回か通わせて頂いてやっと譲って頂いた一本なのです。
デザインはエンボス仕上げのアラビアインデックスに青焼きのバトン針の組み合わせで外周はミニッツトラックで全体を引き締められています。これ以上ないくらい王道で、ある意味カルティエらしくないとも言える、如何にも時計らしいデザイン。カルティエのリストウォッチと言えばタンクやサントス、トーチュの様な華やか雰囲気の時計が多い中で、これがどれだけレアで異色な存在か我々も想像が及びません。
ムーブメントはコンコルド社製の手巻きムーブを搭載。プレート等を見ると意外にも仕上げは悪くなく、中々丁寧に造られていることが分かります。
ケースサイズは約28mm。FB社の防水ケースで28㎜径と言えば私はパテックのRef.438を連想しますが、438はラグがかなり太めの造形に対し、このカルティエのラグはかなり細め。僅かな違いですが、こんなところにもカルティエらしさを私は感じます。
28mmのケース径に対して厚みは防水ケースのためしっかり有りますので、腕に乗せて頂くと想像以上にボリューミーに感じるはずです。
文字盤はほんのりアイボリー調にエイジングしており、素朴と言うか、どこかホッとする雰囲気がまた堪りません。いやしかしカルティエの時計でこんな感情を抱くとは思いませんでした・・・不思議を通り越して最早痛快です(笑)
かなり玄人好みな一本、カルティエファンのお客様はどうぞお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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