1950年代のルクルト “ギャラクシー” ミステリーダイヤルが入荷致しました。
ルクルトのミステリーダイヤルのご紹介。
時分針の代わりに回転するディスクと、その上に乗せたダイヤを用いて時間を表すミステリーダイヤル特有のデザイン。インデックスにもダイヤが施されていて、一目見て「星空みたいだな」と感じた訳ですが、何を隠そうこちらのモデルは”ギャラクシー”と呼ばれていた様でして、どうやら間違った感覚ではなかったようです。
ギャラクシーにはシルバーのダイヤルなどいくつか種類がありますが、この漆黒のダイヤルは思わず宇宙を連想させられる、正にギャラクシーの名に相応しい佇まいではないでしょうか。
さて更に面白いのがケースバック。ルクルトの銘が入るのは勿論良いとして、
解りますか?ルクルトと共にヴァシュロン・コンスタンタンの銘も刻まれているのが。このギャラクシーは当時のアメリカ市場向けにヴァシュロンと共に製作されたコラボレーションモデルだったのです。当時ルクルトはヴァシュロンの株主でもあった訳ですが、2社の蜜月を強く感じさせる一本ですね。
ムーブメントは手巻きCal.480/CWを搭載。コンディションもご覧の通り美しい状態を保っています。また、裏蓋の内側にはアメリカでケーシングと調整が施されたことが刻印されています。
ケースサイズは約33mm。特徴的なデザインとは打って変わってあっけないくらい腕に乗ります。程良いサイズと厚み故に、ダイヤを用いたダイヤルでも華美な感じは一切なく、品良く纏まっています。
ダイヤルにはややエイジングが見受けられますが全く雰囲気は悪くありません。私には(ガス状の塵で生み出される)宇宙のもやの様に見え、むしろロマンを感じます。
シンプルな時計が好みの私はあまりダイヤ入りの時計を選ぶ機会は少ないのですが、意外にもこのルクルトのギャラクシーは嫌みなくスッと腕にハマってくれます。私と同じくダイヤ入りという点で敬遠されているお客様、これは中々良いですよ。騙されたと思って一度腕に乗せてみて下さい。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野