
1950年代のパテック・フィリップ Ref.2452が入荷致しました。

パテック・フィリップ Ref.2452、希少なピンクゴールドのご紹介です。
50年代らしい華やかなデザインが魅力のRef.2452。文字盤のデザインはドルフィンハンドに砲弾インデックスの王道のデザイン。すり鉢状のベゼルに、かぎ爪の様に大きく湾曲したステップドラグによる立体的なケースの造形が光る一本。因みに同じケースデザインでセンターセコンドのRef.2481が存在しますが、Ref.2481のケース径約37mmに対して、Ref.2452はケース径35mmと約2mm小振り。たった2mm差ではありますが、文字盤の凝縮感や腕乗りは大きく変わります(少なくとも私の細腕には)。
コンディションも素晴らしく、文字盤は若干のエイジングが見られるもののクリーニングなど後年に手が加えられた形跡は見受けられません。ロゴのエナメルの立体感も文句無しです。

アーカイブは取得済み。1956年製造の個体です。

特筆すべきはケースコンディションの良さ。ラグをご覧頂ければお解り頂けると思いますが、殆どポリッシュ感の無い素晴らしい状態です。

パテック純正の18K尾錠が付属します。

ムーブメントは二世代目の12型手巻Cal.12-400を搭載。ヴィンテージパテックでは私が一番好きなムーブメントの一つ。12-120に近いクラシカルな意匠でありながら、耐震装置など実用性をより高めた50年代の傑作ムーブメントです。

さて腕乗りです。35mmのビッグサイズですがこれはしっかりと私の腕に乗ってくれます。

今回私が一番見て頂きたいのがケースサイドからの佇まい。腕に程良く沿うように湾曲したラグが最高の腕乗りと、美しいケースサイドのシルエットを生み出します。

現代のピンクゴールド・ローズゴールドとは異なり、さり気なく赤みを帯びた色味が良いですよね。一見イエローゴールドと見紛うくらい淡い色合いなのですが、それ故に肌馴染みの良さを感じます。特にRef.2452のような立体的でエッジの効いたケースですと、イエローゴールドとの違いが如実に表れます。
因みに数年前の某有名オークションにて、Ref.2452のピンクゴールド(ブラックダイヤル)が出品された際に、ピンクゴールドでCal.12-400搭載の個体は100個未満の生産数で現在市場では一割程度しか確認がされていないとのキャプションがありました。正確な数は定かではありませんが、当個体についても極めて希少な個体と言えるでしょう。
コンディション、希少性、デザイン性、全てが高水準のパテック・フィリップ Ref.2452 ピンクゴールド、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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