1950年代のパテック・フィリップ Ref.2572が入荷致しました。
本日もパテックのご紹介。Ref.2572の18KYG、イタリアの宝石商”HAUSMANN”とのダブルネームモデルです。
一見はシンプルなバーハンド・バーインデックスのデザインではありますが、12のみアラビアインデックスである点と、バーインデックスも3・6・9時は他と比べて僅かに太いのがポイント。この絶妙な匙加減のデザインの面白さがやっぱり50年代だなぁとしみじみ感じます。
機械は10型の手巻ムーブCal.10-200を搭載。10型の手巻きムーブとしては3世代目に当たります。
従来のムーブに比べ振動数が19800振動にアップし、10型の機械としては唯一スワンネック型のマイクロレギュレーターが使用されているのが特徴。ブリッジの切り方も12-120等の12型に近いレイアウトで、クラシカルなムーブメントの意匠が好きな方にはお勧めです。
今回の個体は近年にパテック本社にてメンテナンスされており、その際に文字盤はそれなりにクリーニングされてはおりますが、エナメルの立体感は未だ健在です。
ケース径は約36mmと数字だけ見ればかなりのビッグサイズですが、薄いケース厚とサイドのラインで構成されたフォルムは腕元での収まり抜群。Ref.570よりも1mm大きい時計にはとても感じません。
アーカイブは取得済みで1955年製の個体です。最近投稿させて頂きましたRef.2455、Ref.2460と立て続けに50年代のパテックのご紹介となりました。
どのモデルも使い易いデザインです御座いますので、ヴィンテージ・パテックにご関心はありつつも中々手に取る機会の無かった方には是非この機会に当店でお見比べ頂ければと思います。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野