1950年代のパテック・フィリップ Ref.3416が入荷致しました。
久しぶりのパテックのご紹介。今回はRef.3416のホワイトゴールドです。
玄人好みのリファレンスである3416は決して多くは無い生産数も相まって、いざ探そうと思うとあまり出会いの機会はありません。今回の個体は細身のバーハンドにバーインデックスの組み合わせはドレスウォッチの定番とも言えるデザインではありますが、インデックスがアプライドではなく掘り込みにて造形されているのがポイント。60年代近くのモデルは直線的なデザインが増えるので、こういうちょっとした手作り感が嬉しかったりします。
加えて18Kホワイトゴールドなのも嬉しいですね。バックルも18Kホワイトゴールド製の純正尾錠が付きます。ドレスウォッチ好きとしてはこういうのがやはり一つは欲しいんです。
文字盤は外周が若干経年変化しておりますが、肉眼ではほぼ気にならないかと思います。後年にクリーニング等の人の手が加えられていない、高いオリジナリティを保っています。
機械はパテック製の10型手巻きムーブCal.23-300を搭載。
アプライドインデックスとは異なる、掘り込みのインデックスならではの奥行きを感じさせる輝きが堪りません。ロゴのエナメルの立体感もばっちりですね。
ケースサイズは約33mm。2針でも3針でも、ドレスウォッチはこのサイズが個人的には最高。ベゼルやラグもさりげなく多面カットされていて、光を受けた時の輝きはこれ見よがしでない、さり気無い品の良さを感じさせてくれます。
アーカイブは取得済み。1959年製造の個体です。
やや劣化している箇所も見受けられますが、パテック純正のBOXが付属します。
シンプルで悪目立ちしない、でも上質で存在感の有るドレスウォッチが欲しい方にはお勧めの一本です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野