
1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。

今日のヴァシュロン、自信ありです。
針は細身ながらも立体的なバーハンド。インデックスは飛びアラビック・クサビ・ドットの3種を用いた賑やかな組み合わせ。文字盤は外周にのみギョーシェ彫りを施すことで2トーンのようなテイストがデザイン性とバランスの良さを両立しています。
文字盤全体にエイジングは見受けられますが、均一に淡い焼け感はむしろヴィンテージらしさがあって私好み。ロゴのエナメル象嵌もしっかりと立体感が残り、後年にあまり手が加えられていない本来のテイストが感じられる良好なコンディション。
ケースは一見はシンプルなドレスウォッチのスタイルではあるものの、ラグの中心に溝が彫られたヴァシュロンらしい遊び心溢れる造形。加えてケース素材はレアなピンクゴールド。今回の個体は会員制のネットオークションで仕入れたのですが、イエローゴールドだと思っていたので嬉しい誤算。中野的には今年最初の会心の仕入れです。

久々に針を撮ります。やはりヴァシュロンはこうでなくてはと思わせてくれる素晴らしい立体感。山のような美しい三角形のハカマが堪りません。

針の先端も御覧の通り。指に刺さりそうなくらい鋭く尖った針先。痺れます。

ムーブメントはバンパー式の自動巻きCal.477/1を搭載。美しい状態を保っています。

ケース径は約34.5mm。気持ち私には大ぶりなサイズ感ですが、文字盤のバランスの良さもあってか間延び感は一切無し。

ケースはかなり分厚く、バンパーならではの圧倒的なボリューム感。コツンコツンというバンパーならではの自動巻きローターの感触は愛嬌たっぷり。それでいてデコラティブなラグが生み出すケースサイドのシルエットは美しく、3大ブランドであるヴァシュロンのドレスウォッチとしての説得力を感じます。

どの年代のヴァシュロンも良い時計が多いのですが、一番ヴィンテージのヴァシュロンらしさを感じられるのが今回のような50年代の個体ですかね。
パテックやオーデマとは異なりユニークなデザインが多く、でも時計としての纏まり・完成度はしっかりと突き詰めたものを出してくる、流石はヴァシュロンと唸らされることが非常に多い50年代のヴァシュロン達。
クォリティの高いドレスウォッチが欲しいという方、パテックやオーデマは一通り楽しんできたので次はユニークな一本を求めているヴィンテージ玄人のお客様、いまはこの時代のヴァシュロンが狙い目ですよ。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は2024年3月29日より下記住所へ移転しました。
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