1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
ヴィンテージロレックスフェア(11月9日~12月5日)期間中ではありますが、私がそろそろドレスウォッチが撮りたくなってきたので今日はヴァシュロンのご紹介です。
このヴァシュロンはケースデザイン、特にラグが秀逸です。正面から見るとシンプルでやや太目なラグという印象ですが、サイドから見ると絶妙な加減でカールしていて程良くファンシー。ティアドロップやホーンラグ程にはデコラティブ過ぎず、でもしっかりとヴァシュロンらしいテイスト。
ヘアライン仕上げのベゼルはやや幅広で、これが時計をファンシーなテイストに行き過ぎさせない、適度な重厚感を時計にもたらしています。
シンプルで端正な時計が好みなお客様、ヴァシュロンらしいデコ感のある時計がお好きなお客様どなたでもお気に召して戴けるかと思います。
ファンシーなデザインだけではない、ディテールまで拘って造られているのがヴィンテージのヴァシュロン。立体的な造形のバーハンド、いつ見ても惚れ惚れします。
この立体感があるからこそ、これだけ細身の針でも光を受けた時にしっかりと陰影が生まれるのです。
ジャガールクルト製の手巻ムーブCal.P453/3Bを搭載。ご覧の通り仕上げも美しく、巻き上げもカチカチと気持ちの良い感触。やはりヴァシュロンやオーデマに搭載されていたこの時代のルクルトムーブは最高です。
ケースサイズは33mm。デザインだけでなくサイズ感も最高。私にとっては理想のバランス。
ケースサイドの眺めがまた良いのです。派手過ぎず地味過ぎずの本当に絶妙な感じ。
文字盤は若干汚れや傷が見受けられる箇所がありますが雰囲気は悪くありません。ロゴ・やミニッツマーカー等のエナメルはしっかりと立体感が残っていて、文字盤全体の艶感も健在です。
ヴィンテージの三大ブランドの造りの良さ、この時代ならではのデザインの面白さを余すところなく楽しめる一本。純粋に質の良いドレスウォッチをお探しのお客様、強くお勧め致します。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野