1960年代のIWCのご紹介です。
本日は新着ではないのですが、個人的に気に入っているオールドインターのご紹介です。
ボンベ状の文字盤にバーハンド・バーインデックスのThe・60年代と言った感じのデザインは一切嫌みを感じさせないシンプルさ。
文字盤は美しい状態をキープしており、ケースも使用による小傷はあるものの本来のケースラインを保った悪くないコンディションです。
潔いくらいシンプルなデザインですが、細部の造り込みの丁寧さは流石オールドインター。
どうですかこの刺さりそうなくらい鋭い秒針の先端は。立体感もあって見応え十分。格上のブランドとも張り合えそうな造形です。
インターのムーブメントの歴史の中でも非常に重要な自動巻き、ペラトン機構を搭載したCal.85系統。
ペラトン機構そのものにフォーカスが当たることの多いムーブメントですが、個人的に秀逸だと思っているのがカレンダーの操作性。
0時を基準として針を前後させることで日送りするこの時代によくある操作方法ではありますが、他社のムーブメントが22時頃まで針を戻す必要があるのに対して、Cal.8541は23時45分辺りまで戻せば次々に日送りすることが可能という地味に便利なところに個人的には心惹かれます。
普段は面倒に思うカレンダー合わせが、不思議と楽しくなってしまう様な軽快さです。
美しいサンバースト仕上げの文字盤は屋外でその輝きを増します。
ケースサイズは35mm。ヴィンテージウォッチ全般で言えばビッグサイズではありますが、私の様な細腕でもバランス良く収まっています。
60年代は防水ケースや自動巻きムーブ等の普及により大型化したケースを薄く見せる工夫を各社追求していた時代でもあるため、この時計のバランスも正にその賜物と言えるでしょう。
万能で使い易いデザインに丁寧に造り込まれた細部、極めて完成度の高いムーブメントとヴィンテージウォッチの醍醐味が詰まった一本。
ヴィンテージウォッチに関心はあるけど最初に何を買えば良いか分らないという人には文句無しにお勧めします。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
お問い合わせ・ご購入希望はこちら、もしくは銀座店(0355681234)までご連絡下さい。
※商品番号D4729 ¥264,000-(税込)
By T.N