1960年代のオメガ シーマスタークロノグラフが入荷致しました。
久々にオメガのご紹介です。60年代のシーマスタークロノグラフです。
3カウンターの積算計に、針はアルファ、インデックスはクサビ。シンプルなデザインが主流な60年代においては少し遊び心を感じますね。針やインデックスに夜光やオニキスのインサート等が入っていないのが個人的に惹かれるポイント。こういうのをスーツにサッと合わせるとサマになるんですよ。
文字盤にはややエイジング(特に外周)が見受けられますが、殆ど気にはならないかと思います。ケースも若干のポリッシュは施されているものの大きく雰囲気を壊す程ではないでしょう。気軽に使ってお楽しみ頂ける個体だと思います。
ムーブメントはレマニアベースの手巻クロノグラフCal.321。皆様ご存じスピードマスターに搭載された超有名ムーブメント。数年前に現行のオメガでもCal.321搭載のスピードマスターが復刻されたことは記憶に新しいことと思います。ムーブのコンディションも良好で、ムーブメント目当てにご検討頂いても十分魅力的です。
ケースサイズは約35mm。私はクロノグラフは33mmの2カウンターくらいのサイズが好みなのですが、60年代の3カウンターも別腹というか結構好きなんですよね。以前ご紹介したブライトリングのトップタイムは38mmでも全然いけましたので、今回のオメガは勿論余裕です。文字盤の凝縮感といいバッチリ腕に乗ってくれています。
厚みも丁度良いですね。多面カットされたラグの立体感が生み出すモダンクロノらしい精悍な佇まいに痺れます。
現行・ヴィンテージ問わずオメガの定番モデルの一つであるシーマスター。ヴィンテージにおいても手に取り易い価格と完成度の高いムーブメントから、これまでも多くのシーマスターが初めてヴィンテージウォッチの門を叩くお客様の元に嫁いでいきました。
とはいえ今回のシーマスターはクロノグラフ。一般的な3針モデルとは異なり、出会いの機会はそう多くはありません。特にヴィンテージのスピードマスターは未だに高騰が著しいため、ムーブメント愛好家のお客様がCal.321目当てで探すのであれば、若干値頃感の有るシーマスタークロノグラフは結構狙い目です。純粋にヴィンテージオメガファンであるお客様も勿論どうぞ。
銀座店 中野
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