1960年代のパテック・フィリップ Ref.3514が入荷致しました。
60年代のパテック・フィリップ Ref.3514 18KWGのご紹介。
Ref.3514って不思議ですよね。まぁまぁそこそこ見る気もするのですが、いざ探すと見つけるのは簡単ではない、絶妙なレア感漂うリファレンスという印象。特にホワイトゴールドともなるとやはり簡単には出てこないもので、当ブログでもやっと2回目のご紹介というわけです。同年代で大量に製造されたRef.3445と比べるとRef.3514はそれよりも全然少ない。似たデザインですし特に癖のあるデザインってわけでもないのですがね。
デザインは60年代で最も一般的なスタイルのバーハンド・バーインデックスにデイト表記。華やかさよりも道具としてのデザインを突き詰めている感じはむしろ好み。
文字盤は11時と12時位置に若干の経年劣化が見受けられますが、全体的に良い雰囲気だと思います。ケースも過度なポリッシュ感は無く、日常的に気持ちよくお使い頂ける一本です。
バックルはパテック純正の18KWG製の尾錠が付属します。
アーカイブは取得済み。1967年製造の個体です。
尚、今回の個体は既にオーバーホールは完了しておりますのでご購入後すぐにお渡しが可能です。
ケースサイズは私好みの約33.5mm。久しぶりに腕に乗せましたが個人的にはRef.3445よりも腕に乗ってくれている様な気がします。やっぱり自分はカラトラバ的なデザインが好きなんですかね。腕が細いのでRef.3445のエッジの効いた立体感の強いシェイプよりも、カラトラバ的な曲線的なシェイプの方が馴染みやすい気がしています。
腕に沿うようなラグのデザイン。実に腕に馴染みます。
この時計を一言で表すなら “最高級の普通” といったところでしょうか。派手さは無く、純粋に道具としての利便性・視認性を追求したような機能とデザイン。ヴィンテージパテックを知らない人が見たらすぐにはパテックとは気づけないくらいの奥ゆかしさを持ち合わせながら、それでも確かなオーラと造りの良さを感じさせるディテールはビジネスシーンではこれ以上無い最適なチョイスと言えるでしょう。
自分は所謂オフィス街を離れて久しい人間ですが、スーツにこういう時計を合わせて丸の内辺りを颯爽と歩いたらさぞ痛快でしょうね。最近新しいスーツをオーダーしたので完成したらまた腕に乗せてみようかな。それまでお店に残っていればですが。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は3月29日より下記住所へ移転しました。
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