
1960年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。

60年代のヴァシュロン・コンスタンタン Ref.6405のご紹介。
以前からRef.6405は好みの時計でして、今回久しぶりに手に取ったのですが改めて良い時計だなぁと感じながら写真を撮っています。薄型で小ぶりな60年代当時としては一般的なドレスウォッチではありますが、細かくベゼルに刻まれたコインエッジと、直線的でシャープなラグが生み出すソリッドなケースデザインが、8年前に入社した自分の記憶に今も色濃く残っています。
デザインは様々なバリエーションが有りますが、今回の個体はインデックスにダイヤモンドをセットした豪華な一本。ダイヤ入りの時計は我々日本人にはあまり馴染みのない、敢えて言えば抵抗感を感じる方も少なくないのではないかとは思いますが、昨今の時計のトレンドの変化もあってか、いま改めて手に取って見ると拍子抜けするくらい受け入れている、そんな自分に驚きます。

ケースバックのイニシャルが惜しいところではありますが、

ケースのコンデションは非常に良く、ラグやケースのエッジはしっかりと角が立っています。ラグ裏のホールマークもきっちり残っています。
また、今回の主役と言っても過言ではないのがこのメッシュタイプのブレスレット。

ヴァシュロン純正で素材は18Kホワイトゴールド。クラスプ部分にはヴァシュロンお馴染みのマルタ十字が入ります。

しかも製造はゲイフレアー社です。ヴィンテージウォッチファンには堪らないポイント。正直このブレスレットの為に買っても良いとさえ思います。

ムーブメントはジャガールクルト社製のCal.1001を搭載。度々このブログでは触れていますが、60年代のCal.1001~1003(APはCal.2001~2003)を搭載しているヴァシュロン(又はAP)のドレスウォッチはどれも文句無しにオススメ。巻き心地も良いし、経験則ですが精度もかなり安定しているものが多い印象。質の良いドレスウォッチが欲しいのであれば間違いないチョイスになります。

ブレスレットだけでなく、レザーストラップでも勿論OK。正統派ドレスウォッチ的な佇まいが良いですねぇ。

というわけで今回はブレスとストラップ交互に腕乗せ。
“ダイヤ入りの金無垢ブレス”と聞くと思わず身構えそうになりますが、どうでしょうか?華美な感じはなく、自然に腕元にハマってくれていると思います。

サイズ感も良いです。ケース径は約32mm。これはもう個人的にはドレスウォッチの最適解の一つと言っても過言はないと思っている黄金バランス。

ぱっと見はサンバーストのシルバーダイヤルにバーハンドを用いた60年代のモダンなデザインなので、職場に依ってはオンでも違和感なくお使い頂けるかもしれません。

ダイヤのさり気ない輝きに思わず魅入られそうになります。

金無垢のブレスの中では比較的使い易いメッシュブレスですが、艶気のある輝きはステンレススチール製のブレスとは異なる、18Kホワイトゴールドならではの風合いではないでしょうか。

更にヴァシュロン純正のBOXも付属。やや薄型で両面にグレンチェックの生地が張られたかなり珍しいタイプです。

若い頃は”ダイヤ入り”、”金無垢ブレス”というだけで反射的に忌避していたのですが、今回の一本は個人的には今年仕入れた商品の中では暫定1位の一本です。業者向けのオークションで見つけて、最終的には1時間以上の延長戦にもつれ込みはしましたが逃げ切った甲斐がありました。もう少し巡り合わせが早ければ自分で買っていたんじゃないかぁと本気で思います(笑)
ダイヤ入りのドレスウォッチとしては最も癖が無く合わせやすいデザインではないかと私は思います。そろそろダイヤ入りも良いかなぁ~と思っているお客様、是非一度お試しください。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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