1970年代のブライトリング ダトラが入荷致しました。
本日はブライトリングのダトラのご紹介。先日のトップタイムと一緒に買い付けた一本です。
ビッグサイズのクッションケースの2カウンタークロノグラフはいかにも70年代らしいテイスト。文字盤はサンレイ仕上げのシルバーをベースとし、楕円形のインダイヤルはブラック。クロノ針はビビッドな蛍光カラーのオレンジで、シルバーベースの文字盤の上を鮮やかに彩ります。6時側の赤字のデイト表記もさりげなくも統一感があり、デザイナーの拘りを感じます。
ヴィンテージのホイヤー等にも通ずる、70年代頃のモーターレースに熱狂していた時代の空気を感じる一本です。
ケースの状態も素晴らしく、えげつないくらいエッジが立っています。
バックルは後年のものと思われますがブライトリング純正の尾錠が付属します。
ムーブメントはバルジュー製のCal.7734を搭載。
この金属の塊感が最高です。
ケースサイズは38mm×38mmのビッグサイズ。厚みも相当のものですが、腕の収まりはあっけないくらい自然に収まります。
基本的にドレスウォッチが主食の私ではありますが、だからこそ偶にこういうスポーティーなテイストの時計を無性に腕に乗せたくなる時があります。そしてそういう時ほど自分の趣向の中に新しい発見があって、最近は少し70年代が個人的にキテます。
美術的・工芸的な作り込みは普段しきりに書いているパテックやオーデマには敵わないと思っておりますが、工作機械が進化したことにより実現されたデザインの面白さ、テクノロジーの進化による仕上げの美しさやツールとしての優秀さ等、以前よりも関心を持って70年代の時計を見る機会が増えています。
最近では長らく眠らせていた私物の70年代のグランドセイコーを使ってみたり、「これはこれで良いよなぁ」なんて思う今日この頃です。
というわけで今回のダトラ、元々お好きだった方は勿論ですが、あまり関心が無かった方も試しにお店で見て頂くと面白いのではないでしょうか。かなりコンディションは良いと思いますので、新たな感性の扉を開くきっかけになるかと思います。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野