1970年代のカルティエが入荷致しました。
カルティエの新着。タンク・ルイ・カルティエのLMサイズ。
「青焼きのバトン針」、「ローマンインデックス」、「レイルウェイトラック」、写真が無くてもこれらの単語だけで連想することが可能な説明不要の永遠のアイコン。少しでも時計に関心があれば一目でそれとわかるデザイン。カルティエが100年を超えて造り続けてきたリストウォッチの数々、その中でも筆頭と言えるのはやはりタンク・ルイ・カルティエでしょう。
1973年に発表された12本のルイ・カルティエコレクションの中で、恐らく最も多く製造され、最も多くの支持を集めたであろうこのタンク・ルイ・カルティエは、当店でもほぼ毎日と言って良いくらいお問合せを頂いております。
今回入荷した個体は、日本のお客様が当時新品で購入したワンオーナー品。ボックスやペーパー等が残っていないのは惜しいところですが、ケースは過度な磨きなどは入っていない良コンディション。肝心の文字盤は、外周には経年による劣化が見られますがクラックは勿論ありません。状態の良い個体を探すのが非常に困難なヴィンテージカルティエですが、中々の状態を保っていると言えます。
バックルはカルティエ純正の18KYG製Dバックルが付属します。
ケースサイズは縦31mm(ラグ含む)×横21mm。最早文句の付けようのないバランスのケースバランス。腕乗りは勿論、文字盤の凝縮感も含めてパーフェクトと感じる時計の一つ。
いつもエクストラフラットと比べて甲乙つけ難いと思っているこのボリューム感。エクストラフラットの薄いドレスウォッチ然とした佇まいも魅力ですが、この通常のタンクLCのボリューム感も捨てがたいんですよね。
例えばパテックのRef.96はケース径30.5mmと小振りながらも、厚みは他の時計と比べて遜色が無く、それが腕に乗せた時の存在感・ボリューム感に通ずる訳ですが、この通常のタンクLCも同じ理屈ではないかと。
現行のLMサイズのタンクと比べても若干小ぶりなケースサイズではありますが、ケースサイズに対する厚みの比率を考えると実はボリューミィで迫力のあるデザイン。マッシブで漢くさい、正にタンクの名に相応しい佇まいと言えるのではないでしょうか。
昨年の投稿で書かせて頂きましたが、これまで弊社では何故かタンクLCはエキストラフラットの方が入荷が多く、通常のLMサイズの入荷はこれが2本目。その上今回は嬉しいPARISダイヤルで、通常のタンクLCのPARISダイヤルは初めてのご紹介となりました。
永遠の定番タンク・ルイ・カルティエ、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野