1970年代のジャガー・ルクルトが入荷致しました。
シンプルなジャガールクルトのレクタンギュラーのご紹介。
ゴールドカラーの文字盤をベースに、黒塗りのバーハンドとインデックスは12時位置のローマンのみ。潔過ぎるくらいのミニマルなデザインは、70年代~80年代頃は度々目にするスタイルではありますが、それから約50年近く経った現代で見ると中々新鮮なデザインに感じます。
全体的なコンディションも悪くなく、使用に依る小傷は御座いますが過度なポリッシュがされたような形跡は無く、ケースサイドのホールマークもしっかりと残っています。
個人的に良いと思っているのがリューズのカボション。定番のサファイヤではなくタイガーアイの様な茶系の石が使われていて、ケースや文字盤との色味と渋くマッチしています。
ムーブメントはジャガールクルト製の手巻きCal.895を搭載。
ケースサイズは約34mm×約21mm。これはスーツやジャケットが良いでしょう。
70年代の時計デザインにおいて”カラーダイヤル”というジャンルがありますが、これは丁度70年代に一般家庭にカラーテレビが普及し始める時期らしく、商品の”色”を視聴者に訴求することが出来るようになったのが大きかったのでは?という意見があるそうです。
今回のルクルトを始め、カルティエのマストタンクやモバードのミュージアムウォッチ、ロレックスのチェリーニ等の非常にシンプルなデザインの時計が70年代に数多く誕生したのも、同じ理由に依るのかもしれませんね。
シンプルなデザインの中に、時代のトレンドが潜んでいると考えると少しワクワクしませんか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野