1970年代のゼニス G381 “エル・プリメロ” が入荷致しました。
久々にゼニスの新着の登場です。
1969年に誕生した伝説的なクロノグラフムーブメントであるエル・プリメロ。同年に発売されたセイコーのスピードタイマーに”世界初の自動巻クロノグラフ”という栄誉は譲るものの、3万6000振動という圧倒的な振動数とそれが生み出すクロノメーター級の高精度に加え、50時間のパワーリザーブという充実した性能は、他社の普及価格帯のクロノグラフとは一線を画す高級機として高く評価されました。今日のゼニスの一流ブランドとしての格式の礎となったムーブメントと言っても過言ではないでしょう。
今回ご紹介するG381はエル・プリメロ搭載機の中でも18KYGケースを使用したモデルで、ステンレスケースのA386と同じケースデザイン。ユニークな70年代デザインの多い当時のエルプリメロ搭載機の中において、ベーシックで癖の無いデザインは万人に好まれ易く、最も腕に乗せやすいモデルです。
ムーブメントはエル・プリメロの最初期型であるCal.3019PHC。因みに当時エル・プリメロの開発にはモバードも共同で参加していました(69年にモバードはゼニス傘下になります)。
余談ですがエル・プリメロは通常のクロノグラフムーブメントと操作方法が若干異なり、リューズが一段引きのポジションで時刻合わせ、二段引きのポジションでカレンダー早送りとなりますのでご注意を。
ケースサイズは37mm。ケースは中々にボリューミーで18Kイエローゴールドの重量感も相まってかなりの存在感。私の様な細腕の場合はきっちり着けこなすというよりも、ラフな感じに合わせた方が良さそうです。
正に高級クロノグラフの名に相応しい佇まい。この重厚感と高級感、圧巻です。
時計愛好家であれば一目でゼニスのエル・プリメロと解るアイコニックなデザイン。近年のゼニスでも度々復刻モデルが発売されていますので、復刻モデルとオリジナルで並べられたら中々に乙な感じがします。
ゼニスの歴史に触れる上では避けては通れないヴィンテージのエル・プリメロG381、熱心なゼニスファンには見逃せない一本ではないでしょうか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は3月29日より下記住所へ移転しました。
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シェルマン 銀座本店
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