1980年代のカルティエ サントス・ドゥ・カルティエ LMサイズが入荷致しました。
半年以上振りにサントス・ドゥ・カルティエが入荷。しかもレアなオールステンレスモデルです。
1978年頃に誕生するこのブレスレット仕様のサントス・ドゥ・カルティエですが、基本的にはSSとイエローゴールドのコンビモデルが殆どです。私も買付の場で常に探してはおりますが、コンビを20本ぐらい見つけてやっとオールステンを1本見かける様な感覚。ましてや文字盤が割れていないものを手に入れるとなると更に道のりは険しくなります。勿論クラッシュ等の様な超レアモデルって程では無いんですけど、「欲しいな」と思って探すと本当に見つからない、中々に難儀させられるモデルであります。
※因みに90年代以降にモデルチェンジした所謂”ガルベ”の場合は逆にオールステンの方が生産数が多く、コンビモデルの方がレアです。
今回の一本は勿論文字盤のクラックは無く、正に念願の一本と言えます。
お馴染みのブレスレットのビスもステンレス製です。
ブルースチールの針の美しい輝きは、オールステンレスケースとの相性抜群。このクールな感じが堪りません。
腕乗りも勿論文句なんてあるはずありません。華やかなコンビモデルと打って変わってオールステンのこの無骨さも最高です。オンからオフ迄、使えない場所を探す方が難しいくらい万能な一本ではないでしょうか。
さて褒めちぎっている中で白状しますが、正直最初に手に取った時はあまりピンと来なかったんですこの時計。普段コンビに見慣れているせいか、同色素材のみのオールステン、なんかメリハリが無いように感じたんですよね。ところが腕に乗せて何枚か写真を撮っていて気付きました。
この時計、ベゼルの色味が光の加減で結構変わりまして、日光の下で角度を変えるとご覧の通り濃いグレーの様な色味に見えます。恐らくベゼルの仕上げがブレスやケースと異なるのに加え、使用による小傷によってその様に見えるのだと思いますが、これが2トーンの様な風合いで何ともカッコ良いわけです。
という訳で手の平を返すようにすっかり気に入ってしまいました。もう自分のモノにしたいくらいです(笑)
光を受けたブレスレットの輝きも美しく、昨今流行りのラグスポってわけでは無いですが、カルティエ流のステンレスを用いたラグジュアリーが垣間見える一本ではないでしょうか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野