1980年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
ヴァシュロンの新着です。2針薄型ドレスウォッチ Ref.6115のホワイトゴールド。
サンバースト仕上げのシルバー文字盤に細身のバーハンド・バーインデックスで構成された、60~70年代を象徴するかのようなデザイン。何度となく見てきたスタイルですし、極めてシンプルなデザイン構成ではありますが、簡単に造れると考えてはいけません。シンプルだからこそ求められる各パーツのサイズや立体感、組み立て時のクリアランスの詰め方等、クォリティとセンスが求められる誤魔化しがきかないのが2針の薄型ドレスウォッチです。
その点今回のヴァシュロンは間延び感は皆無、クリアランスはギリギリまで詰められていて、針もかなり細身にも関わらず立体感は申し分無しと欠点らしい欠点は見当たらない、完成度の高い一本といえるでしょう。
コンディションも良好で、過度なポリッシュ感の無いケースはオリジナルのシェイプをしっかりと感じられます。文字盤も7時~8時の間に極僅かな傷が見受けられますが、肉眼では写真ほど目立ちません。
バックルはAW社製、18Kホワイトゴールドの尾錠が付きます。
ムーブメントはジャガールクルト製の高級薄型手巻でお馴染み、Cal.1003を搭載。ヴィンテージムーブでありながら、2000年代頃迄使用されていた超ロングセラーの銘機です。
ケースサイズは約33mm。これは言う事無しの腕乗りです。このサイズが2針ドレスの最適解だと私は思います。
ケース厚は風防を含めても僅か6mm以下。これもただ薄ければ良いというわけではなく、ドレスウォッチである以上は立体感や美しさを感じられなければいけないわけです。この時計の場合はラグがポイントでしょう。ケースラインよりも僅かに厚みのあるエッジの立ったラグが、極めて薄いケースを持ちながらも存在感や迫力を感じさせます。
今回のヴァシュロン、最初は何の気なしに撮影をしていたのですが、見れば見るほど良い時計です。御覧の通りスーツに合うのは勿論なのですが、最近は白Tにジーンズとスニーカーとかに合わせたって良いんじゃないかなと思っています。カジュアルに合わせるにはシンプル過ぎるかとも思ったのですが、造りが良い時計ならば腕に巻いてあるだけで絵になりますし、「敢えてハズしで合わせている」という説得力があるようにも感じます。
勿論デザインだけ似せたチープな造りの時計では絶対に駄目。このヴァシュロンみたいな良い造りの時計、一本は持っておきましょう。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野