1990’s ブレゲ Ref.3300BB 18KWG Cal.818/4 BOX・ギャランティ付き

1990年代のブレゲが入荷致しました。

かなり久しぶり。一年以上振りのブレゲの新入荷のご紹介。Ref.3300の貴重なホワイトゴールドモデルです。

90年代辺りのブレゲは個人的に結構好きでして、数年前から良い個体を見つけるとちょくちょく仕入れています。中でもRef.3300はこれまで扱ってきたブレゲの中でも最も気に入っているモデルの一つ。小ぶりなケースの手巻きスモセコのドレスウォッチをベースに、アシンメトリーに配置されたムーンフェイズがなんともフランスらしいドレッシーな一本です。

各ディテールについては以前の投稿でも書きましたが、久々なので改めて触れます。

まずは針ですね。青焼きのブレゲ針。ブレゲの代名詞の一つと言っても良いでしょう。その製造には28もの工程を経る必要があり、さらに製品用として合格するものは100本の内30本程度だったとのこと。手動の機械を使用してスチールから針の形を削り出すところから始まり、最終工程の青焼きも職人の感覚で焼き入れを行うという、アンティークウォッチの時代の製法に勝るとも劣らない手間の掛け方と言えるでしょう。

同じくブレゲの代名詞とも言えるギョーシェ文字盤も同様で、ゴールドのプレートに主導の旋盤で彫り込みが行われます。

比較的現代の時計に近い年代でありながら、アンティークウォッチ同様に職人の手の業をしっかりと堪能できるのがヴィンテージのブレゲの最大の魅力だと私は考えています。

そして今回最も重要なのがケース素材が18Kホワイトゴールドであるという点。イエローゴールドに比べると生産数が少なかったのか、仕入れの場でも殆ど見かけません。使い勝手の良い色味なのでもっと造ってくれてても良かったんじゃないかと思うんですがね。弊社でも遂に一本目の入荷と相成りましたが、お客様でも長年お探しだった方、いらっしゃるんじゃないでしょうか？

ムーブメントはジャガールクルト製の手巻きムーブCal.818/4を搭載。巻き味も子気味良く、カリカリとした感触は非常に私好みです。

ケースサイズは約32.5mm。相変わらず良いサイズ感です。ブレゲの時計の中ではベストバランスの一つだと思っています。

※バックルはブレゲ純正の18KWG製尾錠が付属します。

ブレゲと言えばケースのコインエッジも忘れてはいけません。

使い勝手の良いホワイトゴールドのケースにムーンフェイズが生み出す程良く洒落た雰囲気が堪りません。

純正のBOX（紙の外箱付き）とギャランティー（未記入）が付属します。

ブレゲは特に入荷を絞っていたわけではないのですが、最近は良い個体との出会いが減ってきていましてかなり久しぶり入荷となりました。でもやっぱりこの時代のブレゲは良いですね。アンティークの時代の時計とはまた異なる、でもしっかりと職人の手の業を感じさせてくれる造りの良い時計です。

当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。

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