急にどうした?って感じですが表題の通りです。
現在シェルマンでは私達と一緒に働いてくれるスタッフを募集しています。今回は基本的にシェルマンの銀座店をメインとする、メンズアンティークウォッチの販売スタッフの募集です。
詳しい内容は募集要項をご覧頂くとして、この場は銀座店の中野の想いを書きます(ちょっと長いです。時計も出てきません)。
皆さん、アンティーク・ヴィンテージウォッチと聞くとどんなイメージですか?”マニアック”、”深い知識が必要”、”難しそう”というイメージを抱く方は少なくないと思います。まぁ実際そういう面もあるにはあるのですが、私としては知識やスキル以上に大切にして欲しいものがあります。
お客様の”好き”に訴求すること。
シェルマンと言えばやはりヴィンテージのパテック・フィリップが好きで、私自身も近い趣向で時計を集めてはおりますが、全てのお客様がそうではありません。ロレックスが好きな人もいれば、無銘だけどデザインのユニークな時計ばかりを集めている人、ブランドにこだわりなくフィーリングだけで時計を選ぶ人等様々です。
私は単に自分の好きな時計だけを勧めるのではなく、お客様がどういう時計が好きで、今回はどういう時計を求めているのかを想像することが大事だと思っています。想像と言っても荒唐無稽な空想をするのではなく、お客様の気持ちを慮る、そのための対話をすることを日々の接客の中で私は心がけています。
そういった日々の接客の中でお客様の”好き”に訴求するには、”知識”や”スキル”は勿論必要になりますが、そこは僕らシェルマンですよ。安心してください。「アンティークウォッチのことをもっと知りたい!!」という気持ちさえあれば、僕らは全力でサポートしていきます。
応募を検討して頂いている方に改めて簡単に自己紹介させて頂きます。私はシェルマンに入社して8年目、アンティークの部署では約6年の経験です。元々他業種での経験が長く、34歳という決して新人では通じない年齢でこの業界に飛び込みましたので「倍の速度で成長出来なければシェルマンが自分を雇う意味が無い」等と当時は鼻息荒く意気込んでいました(この文章を書きながら思い出して少し笑っています)。
現在は一応マネージャーという役職を担っていますが、店長的な役割よりもオンラインショップやブログ等の発信の統括を主たる業務としています。中でも銀座店の中野と言えばやはり当ブログ “ichigo_ichie” を連想して頂けるお客様が多いのではないでしょうか。日々店頭で接客をしながら、空いた時間で写真の撮影とブログの作成が主な日課です。
また、商品の仕入れについてもインターネットオークションや一部卸業者の対応につきましては私が主に対応をしています。店頭でお客様とお話をして常に最新のニーズを把握し、次にどんな商品を仕入れれば反響があるかを予測する。自分が仕入れた商品の反響が大きかった時の喜びはとても一言では表せません。
元々私は「時計の魅力を広く伝えていきたい」という気持ちがきっかけで時計屋を目指しましたので、現在シェルマンで携わっている仕事は、私が仕事を通じて実現していきたいことと合致しており幸せに感じています。勿論最初から今の役割を担えるほどの知識やスキルが有ったわけではなく、成長の機会とサポートを自分に与えてくれた上司や先輩には非常に感謝しています。
僕がまだシェルマンに入る前、只の”自称時計愛好家”だった頃、周りに時計の話が出来るような友人や同僚はいませんでした(多分同じようなお客様は今も昔も多いと思います)。そのため時計の話をするといえば殆どが時計店のスタッフさんとが殆どで、当時は東京以外のお店も含めてかなり多くの時計店に足を運んでいました。
その中でもシェルマンのスタッフ(今の自分の先輩に当たります)の接客は一味違う面白さや想像以上の奥深さがあり、お店を訪ねる度に新しい感動や驚きがあったことは今でも鮮明に覚えています。
そんな感動の積み重ねが、自分が時計屋を目指すときには「シェルマンで働きたい」と思うようになっていました。これは単に他のお店には無い珍しい時計を販売しているからではなく、スタッフそのものがシェルマンの大きな魅力の一つだったからだと、今では考えています。
私はこのシェルマンという日本でも一際ユニークで奥深いお店を、次の代、次の次の代へと残していきたいと思っています。自分が”お客さん”だった頃にシェルマンで感じたワクワクを、これからの若い人にも体験して欲しいから。
そんな感動をお客様に届けていきながら、そして自分たちも楽しみながら、お客様に「時計ってこんなに楽しいんだよ!」ということを伝えていこう。
それこそがシェルマンの企業理念である”時計文化の継承”なのです。
どうかあなたの力を貸して欲しい。
シェルマンで待っています。
シェルマン銀座店 マネージャー 中野