
1920’s パテック・フィリップ Ref.136が入荷致しました。

極めて希少なパテック・フィリップのRef.136が入荷致しました。
”Ref.136″、ヴィンテージのパテックに詳しい方であればあるほど、その聞きなれないリファレンスにゾクッと感じるものがあるのではないでしょうか。Ref.136は1920年代に製造された懐中時計用のムーブメントを、1930年代前半に腕時計としてケーシングされて販売されたモデルです。そのためリューズは3時側ではなく12時側に配置されており、一般的なリファレンスとは全く異なる雰囲気を生み出しています。
加えて文字盤、ケースに至るまで見どころしかありません。まず文字盤はブラックのセクターダイヤル。ヴィンテージパテックの中でも”ブラックダイヤル”、”セクターダイヤル”はトップクラスの人気を誇るデザインではありますが、その両方を兼ね備えたデザインともなれば希少性とデザイン的な魅力は他のモデルとは一線を画します。更にケースマテリアルは18Kピンクゴールドとホワイトゴールドのコンビ。これもまた一般的なリファレンスには殆ど見られない素材の使い方ですね。
正確な生産本数は不明ですが、現在では10本に満たない現存数とも言われております。どこからどう見てもアールデコのテイストを強く感じる、この時代ならではの秀逸なデザイン。アールデコファン必携の一本と言えます!

アーカイブは取得済み。ムーブメントは1920年製造で、備考には1933年にケーシングされた記録が残ります(出荷は1934年)。

ムーブメントは10型手巻のCal.10”’を使用しています。

バックルはパテック・フィリップ純正の18Kピンクゴールド製の尾錠が付属します。

肝心の文字盤のコンディションも良好です。若干のエイジングは見受けられますが、90年以上前の個体とは思えない程の艶感は思わず魅入られるほどの美しさ。

では腕乗りです。ケース径は約27.5mm。Ref.96以上に小振りなケースサイズではありますが、上下に伸びたラグが想像以上のボリュームを生み出しています。

腕の収まりも良い感じです。かなり特殊なデザインではありますが、サイズ・佇まい共に腕に乗せると思いのほかあっさりと収まります。

まぁ全体的なデザイン云々よりも、単純にブラックのセクターダイヤルがカッコ悪い筈がなく。「パテックでこのダイヤルデザインは反則だよなぁ」と撮影後しみじみ感じさせられた一日でした。
アールデコを体現するかのような秀逸なデザインが魅力のパテック・フィリップ Ref.136 ブラックセクターダイヤル、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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