1930年代のオメガが入荷致しました。
30年代のオメガのクッションケースのご紹介。
マットブラックの文字盤にホワイトのレタリングと針からは30年代らしいクラシカルな印象を受けます。文字盤には過度な汚れや傷、経年劣化は見受けられず、針にはやや焼け感がありますがむしろヴィンテージらしくて良い雰囲気です。文字盤以外もコンディションは良好。菊型リューズに至るまでオリジナルです。
しかしこの時計の一番の肝はクッションケースのデザインでしょう。クッションケースは30年代の時計デザインとしては比較的よく見かける、一般的なデザインの一つ。クッションケースはふっくらとした曲面を活かしたデザインが多く、面取りやエッジを立てるようなディテールを加えることはあまり多くはありません。ですが今回のオメガはケース正面のベゼルに該当する箇所にステップ等のデティールを設けることで、クッションケースでありながらかなり精悍な佇まいに。
僅かなディテールの違いですが、これが時計を腕に乗せた時にじわじわ効いてくるんですよ。
ムーブメントはオメガ製手巻きCal-26.5S0Bを搭載しています。
ケースサイズは約30mm×約30mm。サイズ感は想像通り文句なし。30mm前後が標準サイズの30年代のヴィンテージウォッチは大体は私の腕にはハマってくれます。
再びケースのディテールの話。例えば同じ年代の他のクッションケースと比較して頂けると解りやすいかと思いますが、クッションケースはふくよかでボリューミーなテイストが普通だと思うんですよね。
ですがこの時計はベゼルに施されたステップがケースサイドからの厚みを程良く抑え、更にラグに至るまでに合わせて2ステップ設けることでディテール感も増してくる。他のクッションケースの時計とサイズは殆ど変わりませんが、こうしてみると随分と異なる印象の時計であることが解ります。
今日のオメガは先日入荷したばかりの新着だったのですが、これは絶対に自分が撮ろうとずっと狙っていたんですよね。近年手にしたクッションケースでは一番のお気に入りです(でも先日佐々木がオンラインショップに投稿したオメガもかなり良かったなぁ)。このケースのオメガはセクターダイヤル等もあるようでそちらもいずれ出会いがあれば手にしたいところです。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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