1930年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
エイジングダイヤルがマイブームという訳ではないのですが、昨日のパテックのRef.570ホワイトに続き今日のヴァシュロンも見応えのあるエイジングダイヤルです。
デザインは見事なまでのアールデコデザイン。迫力のある飛びローマンインデックスに、ヴァシュロンのロゴはアーチ状に刻まれたエナメル象嵌。紳士用の時計が懐中から腕時計に移り行く黎明期を感じさせるデザインに強く心惹かれます。
文字盤は御覧の通りかなり派手にエイジングしており、グラデーションのような風合いはお好みが分かれるとは思いますが、好きな人には堪らない唯一無二のヴィンテージ感が溢れています。
ムーブメントは角型手巻Cal.9を搭載。中を見るまでは文字盤のデザイン的に30年初期、ひょっとすると20年代頃の個体の可能性もあると考えており、てっきり小ぶりな丸型のムーブメントが入っているものと思っていたので正直意外でした。年代を調べると1935年頃のムーブメントでして、想像よりはやや新しい年代。
コンディションは御覧の通り90年前のものとは思えないくらい美しい状態を保っており、ムーブメントの仕上げも素晴らしいの一言。このムーブメント目当てで買うのも十分ありだと思います。
ケースサイズは縦約29.5mm(ラグ含め37mm)×横約21.5mm。中々良いバランスですね。ベゼルがかなり細く文字盤の比率が大きいので存在感は十二分。
ケースコンディションも良好で、流石にノンポリッシュとまではいきませんがケースサイドのホールマークはヘルヴェティアの横顔がしっかりと残っているほど。90年前の時計のケースコンディションとしては文句なしではないでしょうか。
このデコ感とヴィンテージ感、最高じゃないですか?派手なエイジングとは裏腹に、クリーニングの形跡は殆ど見受けられないオリジナルの状態を保っています。ルーペで見ると文字盤の表面のクリアの艶感もしっかり残っているんですよ。
正直、最初オークションで見かけた時は文字盤のエイジングで一瞬だけ躊躇しましたが、直感を信じて入札して大正解でした。価格も覚悟していたよりも落ち着いた値段で落ちてくれましたので、今回はそれなりにお値打ちな価格でご案内させて頂きます。
この文字盤に惚れた!というお客様の元に行ってくれると嬉しいなぁ。万が一貰い手が居なかった時は私が引き取ります(笑)
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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