
1940年代のパテック・フィリップ Ref.1440が入荷致しました。

1940年代のレクタンギュラー、パテック・フィリップのRef.1440のご紹介。
前回投稿のRef.1566と同年代のレクタンギュラーウォッチであるRef.1440。バーハンドと12・3・9の飛びローマンの組み合わせは程良くアールデコ感を感じさせてくれる癖の無いテイスト。決して悪目立ちすることのないステンレススチールケースはよく見ればほんの僅かにベルトに被さるフーデッドケース的なデザイン。Ref.1400~1500番台に見られる、ちょっとデザインにひねりの効いた感じがこのRef.1440にも見て取れます。
全体的なコンデションも悪くなく、過度な汚れや傷は見受けられません。ロゴのエナメルもしっかりと立体感が残っています。

ムーブメントはパテック・フィリップ製角型手巻Cal.9-90を搭載。80年近く前の個体とは思えない程の美しい状態を保っています。

ケース径は縦約32mm×横約20mm。正統派のレクタンギュラー的な縦横比が良いですね。

厚みもほど良く、非常に良いバランスです。

個人的に角型は30年代~40年代がストライクゾーン。Ref.1440は有名なリファレンスではありませんが、私同様にレクタンギュラーウォッチが好きな方であれば強くオススメ致します。

アーカイブは取得済み。1946年製造の個体です。
Ref.1440以外にもこの時代はユニークな角型時計がパテックから販売されておりますが、元々個々の生産数は多く無かったのか、現在の市場においても球数は多くない印象です。Ref.1440は主にスチールとイエローゴールドで製造されたらしいのですが、こちらも多分に漏れずほぼ市場で見かける機会は有りません。
現在のRef.96を始めとする所謂王道のカラトラバ的なラウンドウォッチの高騰が著しいヴィンテージパテックの市場において、実はかなりのレア物であるものの比較的値頃感のあるヴィンテージパテックのレクタンギュラー。お好きな方であれば今狙うべきはこういう時計でしょう。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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