1940年代のパテック・フィリップ Ref.541が入荷致しました。
昨日のRef.2508に続き本日もパテックの新着。レアなRef.541のピンクゴールドです。
ピンクゴールドのケースにピンクダイヤルの組み合わせ。針はカラトラバお馴染みのドルフィン針ですが、インデックスは12・3・9のみ砲弾型で他は全てドットタイプというテイストの異なるインデックスを用いることで端正な顔立ちの中にどこか可愛げを感じさせるデザインに仕上がっています。
パッと見てRef.96かなと思われた方もいらしゃるかもしれませんが、実はデザインが大きく異なります。ケースサイズ自体は96とほぼ同サイズの約30mmですが、Ref.96が3ピースケース構造に対して、Ref.541は2ピースケースを用いており、しかもベゼルとラグの起点は段差がありません。加えてRef.96はラグ幅が18mmに対して、このRef.541は20mmというケースサイズに対して非常に幅の広いラグ幅を備えています。
ムーブメントはパテック製の12型手巻Cal.12-120を搭載。古き良き時代の丁寧な仕上げが施されたムーブメントです。
文字盤はクリーニングされた形跡が見受けられますが、全体の雰囲気は悪くありません。ケースも年代相応の磨きは入っておりますが、2か所に刻印されたホールマークはしっかりと残っています。
Ref.96とほぼ同サイズですので勿論私の腕にはばっちり乗ってくれます。
小振りながらも厚みのあるケースデザインが腕元でしっかりと存在感を現しています。ラグは30年代の96に近いカーブの少ないやや真っ直ぐに伸びたデザインですね。
そしてやはりラグ幅2mmの差は大きいですね。ぱっと見は96の様でも、ベルトが造る腕回りの縦のラインの太さ、力強さ、ピンクダイヤルに愛嬌のデザインだからこそ余計に引き立っている様に感じます。
アーカイブは取得済み。1943年製造の個体です。また、バックルはパテック純正の18K製尾錠が付属します。
アールデコデザイン全盛期に誕生したであろうRef.541。この時代はユニークなデザインのRefが数多く誕生しましたが、その生産数は決して多くは無いため出会える機会は非常に稀です。ご興味あるお客様は是非お得なクリスマスフェア期間をお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野