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1950年代のオーデマ・ピゲが入荷致しました。
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凄いオーデマが入りました。これはもう二度と会えないかもしれません。
もう文字盤のデザインで全部持っていかれますよね。こんなデザインは初めて見ます。資料ですら見たことは私はありません。
楕円形に配したドットタイプのインデックスを線で結んだどこか幾何学的な印象を受けるデザイン。他のどの時計でも同様のデザインは見たことがありませんが、強いて言えば同年代のパテックのジルベール・アルベール等の文字盤によく使われた放射状に広がるラインに近しいテイストを私は感じます。50年代と言えば特にアメリカの市場が大きかったと思いますので、当時のアメリカ人に受けの良かったデザインということもあるのかもしれません。そうやってみるとどことなくアメリカンウォッチにも近い雰囲気を感じます。
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勿論細部の造りこみも抜かりはありません。針先から
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ハカマまで、見事な立体感とバランス。オーデマのセンターセコンドはハカマが綺麗な山の様に見えて本当に惚れ惚れします。
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更にムーブメントはオーデマファン憧れのVZSSCを搭載。
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ヴァルジュー製のクロノグラフムーブからクロノ機構を外し、オーデマがチューンナップした上で3針用のムーブメントとして使用しております。
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ムーブメントの状態も文句無し。ヘアラインの美しさが引き立ちます。
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ケースはジャパンケース仕様。裏蓋に日の丸の刻印が入ります。
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ムーブメントの番号から1950年代後半の個体と思われます。正直この当時によく日本人がこのデザインの時計を選んで買ったなぁと思ったのですが、
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腕に乗せてみると意外とこのデザイン、しっくりハマっている気がします。グリーンのスーツに、
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このようなモノトーンな色味に合わせても違和感無し。
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いっそジャケット脱いでカットソーだけでも様になります。
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カラトラバを彷彿とさせるエッジの立った厚みの有るケースですが、テーパを掛けたベゼルと程良く絞られたケースサイドが時計全体を品良く纏めています。この辺のバランスの上手さもオーデマの魅力です。
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ケースサイズは約35mmと大振りですが、私の細腕にも文句なしにハマっています。
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いやほんと良いですよこれ。ついついシャッターを切る回数が増えてしまいます。
いつもオーデマのアンティークウォッチは数が少ないと当ブログでは書かせて頂いておりますが、今年は何故か超レアなVZ搭載機が3本も入荷があり非常に驚いています。でも体感的に”時計が時計を呼ぶ”って事があるんですよね。同様にヴァシュロンも今年は粒揃いな感じがします。来年もこの調子でレアなオーデマと出会えると良いのですが、流石に今回のようなユニークなデザインは難しいかな。
オーデマファンの方、どうぞお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野