1950’s ジャガー・ルクルト Ref.284 SS Cal.P800/C

1950年代のジャガー・ルクルトが入荷致しました。

久しぶりにジャガー・ルクルトの新着のご紹介。今日のルクルトは何と言ってもデザインが良いですよ。

デザイン自体はドルフィンハンドとバーインデックスを組み合わせたともすれば簡素とも言える構成ですが、よくよく見ればインデックスは彫り込みによる造形で中々に手が込んでいます。文字盤中心のクロスラインも文字盤全体を引き締め、60年代前夜とも言えるような、インダストリアル系のシンプルデザインが自分には刺さります。所謂パテックなどのドレスウォッチが持つ艶気ではなく、生真面目でクールな感じですよね。でもそのクールさの中に、パテック等とは異なる艶気もまた感じるという、なんとも相反する矛盾した印象を手にした瞬間に私は受けました。

文字盤は全体的にややエイジングが見受けられるものの雰囲気は悪くありません。ヴィンテージらしい良い風合いと言える程度で、好きな人にはむしろ刺さるテイストだと思います。

ムーブメントはジャガー・ルクルト製の手巻Cal.P800/Cを搭載。裏蓋を開けた瞬間に「おお…！」と思わず溢したほどの良コンディション。非常に美しい状態をキープしています。

ケースサイズは約34mm。サイズは大きく異なりますが、現行のマスターコントロールシリーズにも通ずるような佇まいですね。

スクリューバックケースでありながらこの程良く薄く纏められたケースの厚みが絶妙。適度なボリュームを持ちつつシャツの袖元にも無理なく収まる最高のバランス。

当店でもジャガー・ルクルトの人気は根強く、国内外問わずお客様からお問合せ頂くブランドの一つ。しかし人気に反して良い個体との巡り合わせはあまり多くはありませんので、気になった方はまずは銀座店でお試し頂ければと思います。

当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。