1950年代のルクルト リストアラームが入荷致しました。
ルクルトの初期型アラームウォッチ “リストアラーム”が入荷致しました。
ルクルトお馴染みのアラームウォッチのメモボックス。北米向けのルクルト名義においては、メモボックスに統一される前はリストアラームの名称で展開していました。
文字盤はセクター系にゴールドカラーのバトン針に青焼きのセンターセコンド。ファンシー系のラグも可愛らしく、いつも思い浮かべるモダンなテイストの70年代頃のメモボックスと比べるとよりアンティークウォッチらしいテイストの強いデザインが魅力的。
実はこれも私が買い付けで見かけて結構ごり押し(上司に泣き落とし)で仕入れた時計でして、かなり私の趣味に走った一本です(笑)
私が何より気に入ったのがこのインデックスや外周の掘り込み。文字盤中央のアラーム用のディスク等と組み合わせると文字盤全体の立体的な造形が引き立ちます。普段私が書いている針の立体感とは真逆の、掘り込みや文字盤の段差等の “奥に向かって生み出される立体感” という感じです。こういうのも好きなんですよ。
ルクルト製の手巻きムーブCal.814を搭載。
文字盤は若干エイジング感がありますが、これもまた程良いヴィンテージらしい雰囲気ではないでしょうか。
ケースサイズは約33.5mm。35mmオーバーの70年代頃のメモボックスと比べると小振りなフォルム、凝縮感は非常に私好み。フィット感も良好です。
ファンシーテイストのケースと幾何学的なデザインの文字盤の組み合わせが、アンバランスな様でちゃんと一つのデザインとして纏まっています。
最後は久々の動画、アラーム音で締めさせて頂きます。結構凄い音ですよね。初めて店頭でこのアラーム音を聞かれるお客様は大抵びっくりされます。
今日日アラームと言えば電子音、それも目覚まし時計ではなくスマートフォンで毎朝起床されている方が殆どかと思います。特に最近のアプリでは快適に起床出来るようなものもあるのだと思いますが、対してこの機械式のアラーム音の遠慮の無いやかましい感じ、私は一周回ってちょっと愛おしく感じてしまうのです。だってこの音、「絶対に起こしてやるぞ」という強い意志を感じませんか?どこか健気に思えてしまうんですよ(笑)
こういう感情を思わず抱くのはデジタルではなくアナログだからこそ、ではないでしょうか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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