1950年代のパテック・フィリップ Ref.1578が入荷致しました。
パテック・フィリップ Ref.1578のご紹介。
一目見てカラトラバを想起させる迫力のあるドルフィン針と砲弾インデックスに、ファンシーなホーンラグが特徴的なパテックのRef.1578。大戦後のアメリカのトレンドを意識したような遊び心を感じさせるデザインは、50年代にパテックが手掛けたドレスウォッチの代表作の一つと言えるでしょう。
文字盤は御覧の通り目立つ傷や汚れは無く、ロゴのエナメルの立体感も健在です。ケースも過度なポリッシュはされておらず、程良く浮いた金錆からも長年大切に使われていたことが解ります。
ヴィンテージパテックのドルフィン針。しっかりと立体感を感じさせる針の厚みと、先端を曲げることで生まれる流麗な曲線美。針に拘る自分としても、ドルフィン針のヴィンテージパテックはいずれ一つは押さえなければならないと考える時計の一つです。
数あるパテック製ムーブの中でも高い完成度を誇る、手巻センターセコンドのCal.27SCを搭載。こちらも文句なしの美しいコンディションをキープ。1950年代という腕時計黄金時代における最高峰のクォリティを否が応にも感じさせます。
ケースは約35mmのビッグサイズですが、不思議と私のような細腕にも違和感無く乗ってくれる絶妙なバランス。
特にベゼルのテーパーやケースサイドの絞りが絶妙で、実測以上に薄く見えるフォルムが腕乗りの良さの秘密の一つでしょう。
加えて立体的な造形のラグが程良くアクセントになっていて、適度な存在感とシンプルで品の良い印象を腕元に生み出します。
アーカイブは取得済み。1955年製造の個体です。
少し前までは”比較的入荷の多いリファレンス”という印象のあったRef.1578。昨今のヴィンテージパテックの人気もあってか、前回の投稿から大分久しぶりのご紹介となりました。定番のRef.96やRef.570等と比べると若干玄人好みのリファレンスと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、シンプルなデザインと程良いサイズ感は初めてヴィンテージパテックをご検討されるお客様にも非常にお勧めです。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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