1950年代のパテック・フィリップ Ref.2509 18KPGが入荷致しました。
50年代のパテック・フィリップ Ref.2509の希少なピンクゴールドケース・ラジウムダイヤルのご紹介。
憶えているお客様もいらっしゃるかもしれませんが、2年以上前に当ブログでご紹介した個体が里帰りしてきました。当時かなり熱く書き連ねたので今日のブログと合わせてご覧頂ければと思います。
さてRef.2509です。久々に手に取ったわけですがやはり良い。数あるヴィンテージパテックの中でもベストデザイン&バランスと言える一本だと思います。私は基本的にはRef.96の約30.5mmや、オーデマやヴァシュロンの約32mm前後の薄型ドレスウォッチのサイズ感が好みなのですが、このRef.2509は別です。別格ですね。
スタイルは最もカラトラバらしいスタイルと言っても過言では無いドルフィンハンドに砲弾インデックスの組み合わせ。ビッグサイズのカラトラバは文字盤が間延しがちなものもある中で、このRef.2509は文字盤を僅かにボンベ状にすることにより外周部分の余白が視覚的に埋められ、全体のバランスが整えられているように見えます。
全体的なコンディションも前回投稿時と変わりない良好な状態をキープ。ケース・ダイヤル共に大きなダメージやポリッシュ・クリーニングは施されておりません。ロゴのエナメルの立体感から、針・インデックスのラジウム夜光までオリジナルです。
極めてレアなピンクゴールド且つ夜光ダイヤルのRef.2509。このコンディションのものとの出会いは決して簡単ではありません。
ケースメーカーはヴィンテージウォッチの中では断トツ人気のFB社。ダストカバー入りのスクリューバックケースにはパテック・フィリップ製の手巻きムーブCal.12-400を搭載しています。
ケースサイズは約34.5mm。35mmじゃなくて34.5mm。この僅か0.5mmが実際には大きな差。テーパーを掛けたベゼルも相まって、私の様な細腕でもバランス良く腕に乗り、ある程度腕周りがしっかりしたお客様にもスクリューバックの防水ケースが生み出すボリューム・存在感に満足頂けることでしょう。
防水ケースでありながらケースサイドは細く美しいラインが造形されており、よく比較される35mmのRef.570と比べてもよりドレスウォッチらしい佇まい。ここも私がRef.2509を熱く推すポイントの一つ。
どうですか。この一分の隙も無いパーフェクトなバランス。ダイヤル・ケースともに間延び感無く、過不足無く、文句のつけようがありません。素晴らしい腕乗りです。
アーカイブは発行済み。1955年製造の個体です。ダイヤルデザインにはしっかり”radium”の表記があります。
希少性・コンディション、そして何よりも時計としてのバランスが秀逸なパテック・フィリップ Ref.2509 18KPG ラジウムダイヤル、是非この機会をお見逃しなく。
どうでも良い話。2年半前の投稿と比べると「写真の撮り方変わったなぁ~」って我ながら思います。長年続けてると昔の写真を見るのって気恥ずかしいんですよね。当時は良く撮れたつもりで投稿してるわけですが今見ると「アララ・・・」って写真もチラホラあって・・・。日々ベストを尽くしているつもりですが、まだまだ精進が必要だなぁと感じると共に「まぁ昔の写真が恥ずかしいってことは少しづつでも進歩はしてるわけだな」と妙なポジティブさも生まれる不思議な気持ちです(笑)
これからも楽しみながら努力し続けますのでどうぞ皆様変わらぬご愛顧を。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は3月29日より下記住所へ移転しました。
〒104-0061
東京都中央区銀座3-4-17 マツザワ第11ビル
シェルマン 銀座本店
TEL 03-3528-6390