1950年代のロレックス Ref.5508のご紹介です。
当店としては珍しいロレックスのサブマリーナです。
Ref.5508はリューズガード無し、小型のリューズが付く最後の100m防水のモデル。
クロノメーター表記の有る個体も存在するようですが、今回は通常のノンクロノメーターのタイプです。
文字盤のミラー感とやれたベゼルと夜光が良い味出しています。
いやーカッコ良いですねこれは。
ケースサイズは37mm。ヴィンテージウォッチとしてはビッグサイズですが、文字盤は凝縮感があり中々バランスが良いですね。
私の細腕にもちゃんと乗ってくれます。
長年の使用による摩耗でケースとラグの間のレファレンス、シリアルナンバーが
ほとんど見えなくなってしまっているのが非常に惜しいところですが、
ヴィンテージ感溢れる非常に良いエイジングを遂げた個体です。
パテックの様な美術工芸品的な造り込みとは全く異なる、道具としての優秀さを突き詰めた時計、
その極北とも言えるデザインと造りがスポーツロレックスの魅力だと思います。
パテックのカラトラバ同様、数十年経った現代においても殆ど変わらないデザインに、
当時のロレックスの優れたモノ造りとセンスを感じずにはいられません。
ロレックスに今までご関心の無かった方ほど見て欲しい一本です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
Ref.5508/58年Ⅲ期/US製リベットブレス
By T.N