1950年代のユニバーサルが入荷致しました。
久々の登場ユニバーサル。当ブログでは初のご紹介のポールルーターです。
ユニバーサルと言えばクロノグラフやトリコンパックス等の多針系のモデルが花形ですが、シンプルウォッチに限ればポールルーターが筆頭格ではないでしょうか。ブラックのダイヤルに外周はゴールドの2トーンのレイアウト。文字盤にはクロスラインを施すことで程好い凝縮感が生まれます。そんな端正さとは打って変わって、ケースはツイストラグを用いたファンシーなテイスト。このやり過ぎていない遊び心がいかにも50年代といった感じ。
コンディションも良好で針・文字盤・リューズ全てオリジナル。私が入社してからは初の入荷となるポールルーターですが、中々に文句なしの一本です。
ヴィンテージのマイクロローターオートマチックと言えばやはりこれ、ユニバーサル製のCal.215-2。ムーブメントのコンディションも良好。
グラデーション調にブラウンチェンジした文字盤が最高に良い雰囲気です。
ケースサイズは約35mm。比較的大振りなケースサイズですが、文字盤のバランスが良いためか間延び感は一切なし。
マイクロローターの利点と言えば自動巻ムーブメントの薄型化がまず最初に思い浮かびます。このポールルーターも多分に漏れずその恩恵に預かり、50年代の自動巻の腕時計としては極めて薄いケースフォルム。シャツの袖元に収まる程良い厚みは、当時のビジネスマンの頼れる相棒だったことでしょう。
この50~60年代らしいモダンさと、どこかアールデコの時代のデザインにも通ずるようなテイストはかなり好みです。
最近ブライトリングがユニバーサル・ジュネーブを買収し、ブランドを再スタートさせるというニュースが話題になりました。実際の商品のリリースは来年以降とのことですが、かつての名門がどのような復活を遂げるか今から楽しみです。きっとヴィンテージのユニバーサルも今後より一層を注目を集めることになるでしょう。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野