1960年代のパテック・フィリップ Rer.3423が入荷致しました。
当ブログでは5年以上振りのご紹介、パテック・フィリップ Ref.3423です。
個人的にRef.3423はかなり好きなモデルでして、まだ私が入社間もない、知識ほぼゼロの時に見て「お、これいいな」と思ったことを今でも覚えています。
比較的玄人好み、メジャーなリファレンスではないのですが、今回改めてこの時計のバランスの良さを認識しました。
特に私が秀逸だと感じたのはバーインデックス。同年代のRef.3445等と比べると若干長く、これが文字盤の凝縮感を高めています。間延び感が一切無く、34mmのケースサイズも相まって個人的にはセンターセコンドのパテックの中ではベストの一つ。一見は何の変哲もないバーハンドのセンターセコンドですがね、よく考えられていると思います。
更にRef.3423はピンクゴールドは写真でもほぼ見ることがなく、弊社では少なくとも過去20年間で初めての入荷。ホワイトゴールドも非常にレアなことで有名ですが、こちらは逆に写真では見かけますし弊社でも過去に入荷歴がありましたので、今回のピンクゴールドは極めて希少だと思います。
文字盤はかなり良好なコンディションで、傷や汚れは見受けられません。エナメルの立体感もばっちりです。ケースは若干のポリッシュ感はありますが、雰囲気を壊す程ではありません。ホールマークもラグに2か所刻印されています。
バックルはパテック純正の尾錠が付属します。
パテック・フィリップ製手巻ムーブCal.27SCを搭載。こちらもコンディション良好。
どうですかこのバランス。めちゃくちゃ良い腕乗りでしょ。ベゼルはが細めなのでケースに対して文字盤は比較的大きいはずですが、破綻の無い均整の取れた顔立ちが最高です。
一見はシリンダーケースのような厚みを感じさせるフォルムですが、ステップベゼルとミドルケースのラインがドレスウォッチらしい佇まいを生み出しています。
良いなぁ。お金さえあれば私が欲しいですよ(笑)
アーカイブは取得済み。1968年製造の個体です。
今年は当ブログでは約50本のパテックをご紹介させて頂きましたが、今日のRef.3423ピンクゴールドは個人的には2024年ベストの一本かもしれません。
“誰もが憧れるリファレンス”、”プレミアが付くほどのレアデザイン”、”息をのむようなパーフェクトコンディション”という訳ではないのですがね。派手さはありませんが、純粋に良い時計といった感じが心に染みます。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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