1960年代のパテック・フィリップ Ref.3525が入荷致しました。
クラシカルなフォルムが魅力のパテック・フィリップ Ref.3525のご紹介。
1960年代の腕時計といえば自動巻き・スクリューバック式の防水ケースが主流となり、時計のサイズも大型化が進んだわけですが、今回ご紹介するRef.3525はそんな時代背景からは逆行するようなクラシカルなデザインが希少且つ魅力。
一目見て解る30年代の小振りなクッションケースをモチーフとしたフォルム。シンプルでモダンなバーハンド・バーインデックスが主流の時代の中で敢えてのローマンインデックス。当時の時計デザインのトレンドを考えれば、万人向けというよりは60年代当時の時計愛好家・クラシック至上主義者へ向けたかのようなデザインに感じます。
そんな流行に反逆するかのようなデザインのRef.3525は、無論現代の時計愛好家である我々にとっても心惹かれる一本です。
小振りなクッションケースの中には実用性抜群の銘機、パテック製自動巻きCal.27-460Mを搭載。
30年代風のクッションケースではありますが、ヘアラインとポリッシュの巧みな磨き分けは如何にも60年代らしいかっちりとしたモノ造り感。クッションケースといえばシルバーやステンレスが多かった30年代と比べて、Ref.3525の様な18Kホワイトゴールドのクッションケースは良く見ると非常に新鮮です。
ケースサイズは32mm×32mm。このサイズ感、この腕乗り、どこからどう見ても30年代の佇まい。現代は勿論ですが60年代でもこれは相当珍しい。当時この時計を選んだ人は相当な拘りを持っていたことでしょう。
ケースサイドのラインも良いですね。雰囲気たっぷりです。
ちなみにこの時計、パネライのラジオミールのケースデザインに似ていることから一部ではラジオミール パテックと呼ばれているとかいないとか。
アーカイブは取得済みで1968年製造の個体。ペイントローマンインデックスについても記されています。
ちなみにRef.3525も他の60年代のパテック同様に文字盤のデザインはバーハンド・バーインデックスの組み合わせが多いようで、今回のペイントタイプのローマンインデックスは比較的レア。今回の個体は文字盤全体も特にダメージらしい汚れや傷の無い美しい状態を保っています。ケースのラグのみ若干の修正痕が見られますが、耐久性や見た目を大きく損なう程ではなく、気持ちよくお使い頂けるかと思います。
クラシカルなクッションケースに実用性抜群の自動巻きムーブ、デザイン性と実用性を兼ね備えた稀有な存在のパテック・フィリップ Ref.3525、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野