1970年代のカルティエ タンクノーマルが入荷致しました。
2年以上ぶりのご紹介、カルティエのタンク・ノーマル LMサイズ。
説明不要の永遠のアイコンであるカルティエのタンク。今回ご紹介するタンク・ノーマルは70年代に初代タンクのデザインを復刻したモデルであり、80年代頃まで製造されていました。大人気定番モデルのタンク・ルイ・カルティエと比べて生産数は非常に少なく、状態の良い個体を探すのは年々難しくなっています。
また当個体はタンク・ノーマルの中でも初期に生産された個体であり、極めて希少な個体です。ケースには打ち傷と見られる箇所はありますが、各パーツはオリジナルの状態を保っており、文字盤も勿論クラックはありません。初期型でここまでの状態の個体を目にするのは私は初めてです。針は青焼きが黒く経年変化しておりますが、これはこのままの状態をキープするのがベターでしょう。
初期型のタンク・ノーマルは後年のモデルと比べて僅かですがディテールが異なります。最も特徴的なのがリューズのカボション。一般的にタンクノーマルは厚みのある多面カットされたサファイヤカボションですが、初期型のタンクノーマルにはフラットタイプのサファイヤカボションが用いられます。フラットゆえに後年のカボションと比べると光が透り易いのか青みがやや薄く見え、より上品さが際立ちます。
バックルはカルティエ純正の尾錠が付属。私自身初めてみるユニークなデザインの尾錠で、聞くところによると何かの限定モデルに付属していた尾錠らしいです。
裏側にはカルティエの名前が刻印されています。時計本体に負けず劣らずのレアな尾錠です。
ケースサイズは縦は約22mm(ラグ含め30mm)×横は約22mm。文字盤のサイズはLMのタンクLCと比べても小さいため時計全体はかなり小振りな印象ですが、
タンクノーマルの特徴の一つとも言えるこのエッジの立った厚みのあるケースが実サイズ以上の迫力を生み出します。
このサイズの感覚はパテックのRef.96に近いものがあり、小振りなケースに対してしっかりとした厚みを持たさせることで立体感が際立ち腕元での存在感が増す、このヴィンテージウォッチならではのサイズ感は是非実物を腕に乗せて体感して頂きたいところですね。
完璧なバランスですね。私自身にとってもタンク・ノーマルは憧れの一本です。
タンクの起源を感じられるタンク・ノーマルは、タンクファン(タンキスト)であれば一つは抑えておきたいモデルであることに皆様異論は無いでしょう。特に昨年のカルティエの限定ライン、プリヴェコレクションの復刻モデル”タンク・ノルマル”の影響もあってかヴィンテージのタンク・ノーマルへのお問合せは2年前と比べても日々増加しています。
同年代のタンク・ノーマルの中でも初期型については出会いの数は極僅かかと思いますので、コレクションに拘りのある方は是非この機会にご検討頂ければと思います。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は3月29日より下記住所へ移転しました。
〒104-0061
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シェルマン 銀座本店
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