2000年代のカルティエ CPCP(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ) サントス・デュモン1913が入荷致しました。
今回は年代としてはかなり新しいカルティエのサントスですが、ヴィンテージカルティエファンのお客様にこそ是非見て頂きたい一品です。
世界初の紳士用腕時計としてあまりにも有名なカルティエのサントス。
初出は1904年頃ではありますが、店舗で市販されたのは1911年頃と言われており、今回のサントス・デュモン1913は1913年に販売されたモデルが元となっています。
ベゼルに打ち込まれたビス、ローマンインデックスにレイルウェイトラックの文字盤は一目でカルティエのサントスと解るアイコニックなデザイン。
そして何よりもヴィンテージカルティエのファンのツボを激しく突いてくるブルースチールのブレゲ針が実に憎い仕様じゃあないですか。
1998年から2000年代のカルティエにおいて、紳士用の最上位コレクションだった CPCP(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)の意気込みとセンスを強く感じます。
しかし世界限定100本だったのが実に惜しい、もっと造っていて欲しかった(笑)
ベゼルだけでなくケースサイドにまで打ち込まれたビスがサントスらしさを強調しています。
一見荒々しい太めのラグも流麗なラインと繊細な面取りが施されており、カルティエ流の美意識が垣間見えてきます。
カルティエお馴染みのDバックルも通常とは異なる特別なデザイン。
ケースバックにはシリアルナンバーが刻印されています。
特別な仕上げを施した自社製ムーブのCal.9780を搭載。
BOXやギャランティも付属。一部破損はあるものの外箱まで付属します。
2004年5月に日本国内で販売された個体です。
ケースにはやや小傷は有りますが長年あまり使われていなかった様子で実に良いコンディション。
全体的に薄く金錆が浮いていて、販売から20年も経っていない個体ではありますがそのデザインも相まってヴィンテージウォッチの様な佇まいに。
全体的な大きさはタンクよりも気持ち大きい程度ですが、太めのラグにやや厚みを持ったケースと相まって全体的にマッシブな印象を受けます。
タンクの様なエレガントさと、腕時計の黎明期にデザインされた良い意味で粗削りな雰囲気が本当に絶妙です。
文句無しにカッコ良いですよこれは。
極私的な好みで言えばサントスよりもタンク派だったのですが、今回入荷したこの時計に触れて正直かなり揺らぎました。
2000年代初頭はCPCPシリーズから数々の復刻モデルが発売されましたが、中でもこのサントス・デュモン1913は屈指の完成度なのではないかと改めて感じます。
当店では所謂EWCムーブが搭載されていた頃のカルティエは強くご要望を頂くことが多いのですが、絶対的な生産数が少ないが故に非常に価格が高騰しており、
状態の良いものを仮に手にすることが出来たとしてもコンディション維持の観点から日常使いすることは決して叶わないのが実情です。
そういった現状で、サントス・デュモン1913の様なヴィンテージのデザインやテイストを見事に再現した復刻モデルは、
ヴィンテージのカルティエを実際に使って楽しみたいという方には打って付けの一本ではないでしょうか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
お問い合わせ・ご購入希望はこちら、もしくは銀座店(0355681234)までご連絡下さい。
※商品番号D6977 ¥1,980,000-(税込)
By T.N