昨日のブログでも既に紹介しましたが、Styleでも先日入荷があった1本をご紹介します。
個人的にも手に取った瞬間にこの時計に惹かれ、是非とも「Style」でも紹介したく、私もブログを書かせていただきました。
紹介する時計は、1970年代製のイブ・サンローラン ”Reverso”です。
一見、カルティエの時計を想起させるようなシンプルなダイヤルデザイン。
ダイヤルにブランドロゴの表記は無く、主張しすぎない控えめなデザインです。
そして何と言ってもこちら「レベルソケース」です。
これらデザインは時計メーカーではなく、時計も日々のコーディネイトの1アイテムと考えるファッションブランドならではのデザインではないでしょうか。
今回の時計、私ならどこか”色気”のあるスタイリングと合わせて楽しみたいです。
そんなコーディネートをご紹介いたします。
まずは初夏らしさを感じるドレススタイル。
これからの季節に相応しい、艶っぽい玉虫感のある色味が特徴的なソラーロ生地のスーツとコーディネートを組みました。
独特の存在感がある時計ですが、潔い程のシンプルなデザインゆえにコーディネートによりドレッシーな印象を与えてくれます。
「サンクロス」とも呼ばれるソラーロ生地のスーツとのコーディネートですので、生地の色味が引き立つ屋外でも一枚。やはりドレススタイルとの相性は言わずもがなです。
続いてはカジュアルなスタイリング。
これからの初夏に向けて、シャツ×デニムでコーディネートを組みました。
アイスブルーの爽やかな色味のヴィンテージデニムに合わせるのは、珍しい1950年代製のストライプのオープンカラーシャツ。
カジュアルなスタイリングには、あえてゴールドカラーのドレスウォッチを合わせてスタイリングするがお勧めです。
カジュアルなスタイリングにドレッシーな時計を落とし込むことで、より大人な印象を与えてくれます。ドレスウォッチは使用場面が限られてしまう、、。そう思いの方は多いのではないでしょうか。
上のコーディネートのようにカジュアルなスタイリングにこそ、「大人」なドレスウォッチを合わせてみてください。
こちらの時計の魅力でもある、ミニマムかつ洗練されたデザインは服装や着用場面を選びません。品のある佇まいながら、どこか”色気”のあるデザインが大変魅力的です。その美貌に私も魅了されました。
イブ・サンローラン本人もカルティエのタンクを愛した著名な「タンキスト」の1人です。こちらは年代的にもイブ・サンローランご本人がデザインしていた時代の1本かと思われます。
カルティエのデザインを想起させるようなダイヤル。そしてレベルソケース。
ブランドロゴをダイヤルに入れず、何故ここまでダイヤルをシンプルにしたのか。
そして、カルティエの意匠を感じるレベルソケースにしたのか。
それは、オートクチュールを得意とする彼なりの腕時計への解釈とカルティエへのリスペクトがあったのかもしれません。
まさしく私が考える「ファッションとしての時計」を象徴する一本でした。
今後も我々が考える、「シェルマンらしい」ファッションとしての時計は随時ご提案出来ればと思っております。是非、ご期待いただければ幸いです。
銀座店 佐々木