1920年代のロンジンが入荷致しました。
1920年代のロンジンのご紹介。非常に珍しいブラックポーセリンダイヤル(陶製文字盤)です。
ブラックの陶製文字盤は以前当ブログでマッピンの時計をご紹介させて頂きましたが、それ以来の登場となります。中々に珍しいんですよ、ブラックの陶製文字盤。黒・白問わず、この時代の陶製文字盤の腕時計は文字盤にクラックが入っていることが殆どなので、数少ないブラックであれば尚のことという感じでしょうか。
今回のロンジンは陶製文字盤特有の艶のある黒が美しい一本。インデックスと針の夜光はリペイントですが、肝心の文字盤にはクラックは無く、年代を考慮すれば申し分のないコンディションと言えます。
ムーブはロンジン製のCal.13.34を搭載。古き良き時代のロンジンらしい丁寧な仕上げです。
ケースサイズは約35mm。ラグ幅は約12mmと極端に細い、腕時計黎明期ならではのスタイル。懐中時計にラグを取り付けたデザインのケースを見ていると、思わず腕時計が懐中時計に代わって台頭し始める直前の時代の光景を想像し、まるで腕時計の歴史の1ページを眺めている様な気持ちになります。
ケースサイドのコインエッジと菊型のリューズがまた私のツボに刺さります。クラシカルさとリストウォッチのケースデザインが完成しきる前の粗削りな雰囲気が同居する、他の時代の時計にはない佇まいが実に良いのです。
鏡面の様に反射する陶製文字盤ならではの雰囲気。一般的なブラックラッカーの文字盤とはやはり雰囲気は大きく異なります。
ここ最近黒文字盤の時計の投稿が多いのですが、黒文字盤は撮影が最も難しく、私としては立て続けに撮影するのはなるべく避けたいのが正直なところ。ですが良い雰囲気の黒文字盤を見るとついつい手が伸びてしまうんですよねぇ。
ロンジン自体の人気も高いので、今回の一本も早めにお嫁に出てしまいそうな予感がします。お好きな方は是非ご覧にいらっしゃって下さい。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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