1950’s ヴァシュロン・コンスタンタン ファンシーラグ 18KYG Cal.P1019

1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。

今日のヴァシュロンは良いデザインですよ。

インデックスは偶数位置はクサビ、奇数位置は短いバーとドットの組み合わせ。外周部分のみ仕上げを変えることで、さり気なくも2トーンダイヤルの様な雰囲気を生み出しています。

ケースは何と言っても特徴的なファンシーラグ。上手く表現するのが難しいのですが、マルタ十字の一片を二つに割ったようなデザインに私は見えます。ラグの先端がほんのわずかに外側に広がるようなラインを描くシェイプは、定番のティアドロップとは異なる雰囲気。曲線的なラインを描きながらも十分な厚みとエッジの立った造形に力強い印象を受けます。

ブランドロゴは同年のパテックと同様にエナメルの象嵌仕上げ。ロゴの立体感は勿論、文字盤全体の艶感も健在。文字盤は若干のエイジングは見受けられますが、程良い焼け感も相まってむしろヴィンテージらしさを感じられる良い雰囲気です。

針はヴァシュロンお馴染みのバーハンド。流石の立体感で袴の造形は勿論、

細身の針でありながら針先までしっかりと厚みを感じさせます。この年代のヴァシュロンはディテールの造りこみに安定感があります。デザインがお客様の好みとハマれば間違いない一本になりますよ。

ムーブメントはジャガー・ルクルト製の自動巻きムーブCal.P1019を搭載しています。

ケースサイズは約35mm。ラグのデザインもあってか、サイズ以上のボリュームを感じます。

厚みは程々に抑えられているため装着感は悪くありません。

光の加減でワントーンにもツートーンにも見える表情の豊かさが実に良い塩梅です。凝り過ぎて奇抜になってしまっている時計よりもこのくらいが私好み。

昨日のホワイトゴールドと同様に、ヴァシュロンらしいデザイン性を楽しみつつ、日々のコーディネートに自然に落とし込むことの出来る一本です。

当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。