1940年代のパテック・フィリップ Ref.130が入荷致しました。
今年のクリスマスフェアの目玉商品の一つ、パテック・フィリップのRef.130のご紹介です。
言わずと知れたヴィンテージ・パテックにおけるクロノグラフの代表格。ドレスウォッチとは対極のスポーティーなイメージの強いクロノグラフでありながらもその佇まいは優雅の一言。これぞパテックのクロノグラフと言えます。
コンディションも上々で、文字盤は目立つ傷や汚れは御座いません。エナメルの立体感もばっちりです。ケースもオリジナルのシェイプを感じられる中々の状態かと思います。
リーフハンド好きの私からすると、ヴィンテージ・パテックのリーフハンドは最も理想に近い造形の一つです。
今回の130も細過ぎず太過ぎずの丁度良い太さの針の根元から、先端に向かって段々と膨らませていき、真ん中を過ぎた頃からスッと絞られていくこの全体のバランスが最高。光を受けて生じる陰影にすらエレガントさを感じます。
加えて迫力の有る針自体の厚みと・繊細さ・緻密さを感じさせる針の先端の鋭さ、この針だけでこの時代の一流の職人の業を感じる事が出来ます。
ムーブメントはヴァルジュー製のCal.23をパテックが独自に改良したCal.13を搭載。コンディションも素晴らしく、美しい輝きを放っています。
折角の綺麗な状態なので、今日は少しムーブメントの写真を多めに。Cal.13の個人的に一番燃えるポイント、ピラーホイールのカバー。このカバーによりクラッチレバーの脱落を防止しています。
実に美しい。ムーブだけでもずっと眺めていられます。
ケースサイズは約33mm。3針もクロノもこのサイズ感が個人的にはベストバランス。文句無しの腕乗り。スーツでもカジュアルでもシーンを選ばずお使い頂けます。
この距離でもタキメーターのエナメルの立体感が解ります。
アーカイブは取得済み。1948年製です。
ヴィンテージ・パテックのクロノグラフの中でも特にご要望の多いRef.130。他のリファレンス同様に最近は出会える機会が徐々に減ってきましたので、お好きな方はこの機会に銀座店に遊びにいらして下さい。勿論見るだけでも大歓迎です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野